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室蘭新道(むろらんしんどう)  2009.12.31作成(by荷主研究者)

「東室蘭」と「室蘭中央」を結ぶ国道36号線の自動車専用道路区間を含むバイパス。北海道で初めての自動車専用道路であるという。札幌、小樽、旭川、函 館、釧路、苫小牧などの道内の主要都市を差し置いて、室蘭に道内初の自動車専用道路が建設されたことに、当時の室蘭市の都市としての格の高さや重要性が伺 える。さすが「鉄の都」として繁栄をしていたことだけのことはある。鉄道も室蘭本線は室蘭駅まで複線電化されているなど、都市規模のわりに都市型インフラ が整備されていると言えよう。

ちなみに1970年10月の国勢調査による室蘭市の人口は16万2千人だが、直近の2005年10月の国勢調査では10万人を割り9万8千人まで減少して いる。室蘭新道のような「骨太の都市インフラ」があることで室蘭市の都市規模が実態よりも大きく感じられるのは個人的な思い入れのせいか・・・。ただ室蘭 市が衰退した後に建設され始めた白鳥新道が未だ未完成の中途半端な状態であるのに比べ、室蘭新道は完成された重要な都市軸としての機能を果たしてしている と思われ、そういった点からもこの道路に対する興味は尽きない。

室蘭新道は1971年に着工し、輪西出入口〜母恋出入口間は1978年に開通している。尚、その間の1977年には新日本製鐵(株)室蘭製鐵所の第2号高 炉が休止、開通後の1982年には同第1号高炉が休止となり1基体制となるなどの室蘭経済は大きな変化に見舞われた時期でもあった。
全線が片側2車線であり輪西出入口から母恋出入口までの約5kmは高架道路の自動車専用道路で、4カ所のランプを備え「都市高速道路然」とした雰囲気であ る。個人的には地図で見つけて以来その存在が気になっており、苫小牧に鉄道貨物調査に行った2008年3月に走行をしている。正直、貨物調査よりも興奮し たと言っても過言ではないくらいで、長年の念願叶っての走行であった。

ここでは自動車専用道路である高架区間を中心に東室蘭から室蘭中央方面に走行した写真を中心に纏める。尚、逆に室蘭中央から東室蘭方面に走った写真もある が、その場合のみその旨を記載してある。

輪西出入口〜仲町出入口


室蘭新道の輪西出入口まで150m(室蘭市東町5)
2008.3

輪西出入口 ここから自動車専用道路となる 正面には新日本製鐵 (株)室蘭製鐵所
2008.3

仲町出入口 丘陵部には家が建ち並び、海岸部は製鉄所というロケー ションを走る。無料の自動車専用道路のため交通量は多い
2008.3

仲町出入口
 室蘭 中央から東室蘭方面へ走行中 横には室蘭ガス(株)のタンク、奥は新日本製鐵(株)室蘭製鐵所
2008.3

仲町出入口〜御崎出入口 製鉄所と室蘭本線に挟まれた狭い空間を利用 して造られているのがわかる


御崎トンネル 室蘭中央から東室蘭方面へ走行中  抗口が四角なのが「都市高速っぽい」というのは感情移入し過ぎか・・・(苦笑)
2008.3

御崎出入口 右側は(株)日本製鋼所 室蘭製作所 左側には室蘭本線が走る
2008.3

御崎出入口〜母恋出入口 地点の北側が白鳥新道(入江ランプ区間)


母恋出入口 自動車専用道路の終点
2008.3

母恋出入口 室蘭中央から東室蘭方面へ走行中
2008.3

母恋出入口 室蘭中央から東室蘭方面へ走行中  自動車専用道路の始点
2008.3


白鳥新道(はくちょうしんどう)
室蘭新道を走行すると、自ずと白鳥新道に向かうことになるが、しかし室蘭新道との接続が上の地図上のA地点のような交差点を右折する形態であり極めて不格好 だ。計画では「中央町ランプ」として改良するようだ。


地図上のA地点から 白鳥新道を望む
2008.3

白鳥新道は2車線の対面通行(暫定?)となっている
2008.3

地図上でも分かるとおり上下線が分離して、白鳥新道は一端終わる。
2008.3

白鳥大橋 当然、自動車専用道路である 真ん中に真っ直ぐ延長するランプ部が見える。
2008.3