道路族 東海地区の道路 名豊道路
蒲郡の都市計画道路一覧

蒲郡問題

何度も通る機会のある蒲郡であるが,通る度に(たとえばこの時この時も)考えさせられて,これは問題であると。どちらかというと日本の物流の大問題である,と煽っても良いw
豊橋問題が解決・解消して更に浮き彫りになったと云って良い。

音羽蒲郡有料道路が無料化されて少しはマシになったと云えるが,日本の無料高速道路罔(もう)が,蒲郡でズタズタになっているのである。
勿論,厚木・秦野と福山を筆頭に,沼津,浜松,四日市,東広島と欠落都市は多いのだが,あと一寸(チョット)の悶絶感が蒲郡のウリである(´・ω・`)

2013年9月に行政のウェブより保存した蒲郡BPのjpgファイルである。
計画線が破線で,竣工済みが実線で,国道が青線,特に国一が紫,名豊道路が赤線で描かれている。その他の地方道が茶色線の様である。

蒲郡の道路は結構快適である。嘗ては観光地として賑わったそうで,蒲郡そのものもM11(1878年)の宝飯郡下の蒲形村と西之郡村の合併に伴う合成地名でありそんなに由緒のある名ではないけど,それなりのポテ ンシャルはあるようである。。(蒲郡が宝飯郡だったのはちょっと意外で今では西の額田郡幸田町深溝(ふこうず)辺りと割と連檐(と云う程でもないがw)している様にも感じられる。)
ただ今では美しかった海岸も失われて三谷の温泉地もそれ程賑わっているようには見えない。新幹線も蒲郡市内を通過するも駅は造られなかった。市街地中心部 の鄙び感はそれなりに壮絶である。

蒲郡市も手を拱いていた訳でもなくラグーナ蒲郡のリゾート開発等と併せ愛知県もこの地域の道路整備投資も積極的に行われてきた。
東名へは1986年のIC開設と合わせて音羽蒲郡有料道路が開通したし,近年では名豊道路が東西から蒲郡を窺って延びてきている。

西側は蒲郡港─岡崎は三菱自工の輸出ルートって事もあってかR248が(そしてR23や浜町の臨港部迄含め)4車線に拡幅されて快適田園国道となっている(蒲郡市の都計道名は蒲郡岐阜線と壮大である!)し,蒲郡から一直線に碧海地区へ繋がる r41(県道西尾幸田線)も蒲郡中心部へは
R248(とうかR23現道)の交叉部以東はr383更にはr323となって直結している。(市役所通りと云うらしい。都計道名はr41の区間外だけど衣浦蒲郡線である♪このr41,名浜道路としての整備も想定されているのかも知れぬ。)この市役所通り,R23との交叉部深溝鶴方~蒲郡駅の程近い元町迄4車線である。その後は2車線になるもほぼ一直線で三谷町伊与戸の交叉点へ至る。交叉点付近で新幹線の下を潜る。
09.10
周辺地は以下の通り。

東側はR247のBPが中央BPの名の下に海岸部を走る狭隘なR23のBP的位置づけとしてR23の拡幅とともに計画・着工され早々と十能から三谷町伊与 戸迄繋がり,中央BPの市街地迂回部分が出来る前迄は先述の(都)衣浦蒲郡線と併せてR23の本線的扱いとなっていた。R23がR1のBP的な扱いで名四 国道や名豊道路整備が進んだのに対して,ここ蒲郡では細いR23現道に対してのBPが計画されるという重層的関係があるのである。

伊与戸から 元町迄,三谷の市街地内で難しいと思うけど,此処が2車線から4車線になれば豊橋との境から蒲郡の西の果ての方迄快適なのにと大悶絶させられた。この中央BPは都計道名としては名豊線と云い,明らかにR23のバイパスとしての位置づけである。
その後中央BPの市街地迂回部分の東半分が2車線で暫定開通したが,此処から市街地中心部の4車線区間迄出るのが一手間であり小悶絶である。
この区間,R155の一宮や豊田辺りのBPを思い出させる中央分離帯に拡幅用地を残した形式である。
09.10
この西半分は 現在までちょっと延伸されただけでずっとだらだらと事業中である。上の写真奥の二列並んだトンネルがその延伸部だけど。。

折角西側から伸びてきた名豊道路も,R248と直結させると渋滞が発生するとの読みか,そのまま蒲郡北部へ直結する際の最適位置なのか幸田芦谷ICは一呼 吸奥まった場所にあって取り付け道路を介したものと成っていて苛立たしい。
また芦谷より前で名豊道路を降りて県道に向かおうとするとこれがまた微妙に整備されて無くて,ICも遠くてイラッとさせられるのである。。

そして最近やっと完成した豊B(豊橋BP+豊橋東BPのコンポ)は名豊道路ながら特に前芝~為当間は国一の為にあるようなコース取りである。東三河環状線と国一の交叉はそれなりに混むし,そっから先もだらだら感が強く折角の開通もそれ程快適性が上がらずプチ悶絶である。

名豊道路の計画段階で,蒲郡区間(須美IC以東くらい)を下の経路で(一部立体交叉付)平面4車線道路として整備するとすれば,今頃は立体交叉道路の必要性が検討されていたかも しれないけど,とっくの昔に蒲郡を快適に我々日本人は通過できたのにと思わざるを得ない。



現在は●幸田芦谷,同じく取り付け道路経由の●深溝鶴方(ここはそれ程ではないけど),●蒲郡市街地縦断,●前芝付近2車線の少なくとも4箇所の苛立ちを強いられるのである。更に●東三河環状線との交叉点・御津町入浜や大塚付近を除く●中央BP部の流れもそれ程快 適と云う程ではない。

来春からはやっと蒲郡迄こんな感じで二通りの方法で結ばれることになる。
一号線の渋滞がやや不快だけどまあ少なくとも音羽蒲郡ICからその先岡崎地区の渋滞を避けて名豊名四経由で名古屋迄は快適に抜けることが出来る。
国一ルート
23号ルート


まあ蒲郡の道路行政の欠陥ぶりを論(あげつら)うだけでは生産的ではないので,フォローしとくとこの欠落のお陰で随分蒲郡に立ち寄る機会があって泊まりま ではしないけど商業施設なんかで一休みすることが多かった。東名使わない貧乏人どもとは云えそこそこの数が停車したとすると地元経済は少々潤ったのかも知 れぬ。

またr41は名浜道路としての整備も考えられている様だ。r41と名豊道の繋がりが悪いと心を痛めていた俺だが,名豊道路と安易に近づけては造れなかったのもこのせいなのかも知れぬ。
名浜道路の必要性なんかイマイチ理解できないけど(最近の道路改良に毛が生えたぐらいのものなら全然有り),衣浦の工業地帯と東京方面を結ぶ最短距離である。
またR248は岡崎ばかりか豊田・多治見を経由して美濃関方向迄繋がる中京東部の半環状国道である。蒲郡は碧海・衣浦方面,名古屋・四日市方面,西三東美方面への幹線道路を扼する重要な土地なのである。