道路族TOP とは掲 (国道スレ)
2015.3.3作成
上越魚沼地域振興快速道路

このへんてこりんな名前の道路はまあ普通の地域高規格道路なんだけどなんでこんな名前にしたのか疑問である。略称を上沼道と云う様だ。なんと読むのかね?

ソース:上越市(建設期成同盟会サイト内)
この区間はほぼ平行して北越北線が建設されたが国鉄改革の中で建設が中止,第三セクター設置の上で工事は続行,ほくほく線として開通し北陸新幹線の開通まで北陸から東京への最短距離としてはくたかが疾駆することになった。
北陸新幹線でほくほく線の経営はかなり悪化するものと見られるがほくほく線の次は上沼道ということで地方は何処迄もカネ寄越せ,である。。
話しはずれるが北越北線があるなら北越南線はどこだ?と云う事になる。越美線や興浜線,更には三江線などの例を考えると六日町から更に南下して尾瀬経由で日光辺りへ出る計画でもあったのかと思えるけど,越後湯沢から松代付近への別線ルートの構想があったそうな。(例えばこの辺この辺に詳しい。)
そ れだったら松代以北は北越線で良いし,着工されて北越南線の構想は,地元感情は兎も角,事実上実現不可能になったのだから全部北越線で良かったのにと思わ れる。クルマ社会になって誰も今では北越南線が欲しいなんて思ってないけど未だにほくほくと北越北線の亡霊が彷徨っているのである。新幹線計画も全然停ま らないけど,長野新幹線は長野で打ち止めにして北陸新幹線はほくほく線経由や長岡経由で造れば良かったのにとちょっと思わなくもない。出来ちゃった今更 いってもどうにもならないけど,こっちなら大阪⇔新潟の雷鳥を新幹線化出来たのにぃ。

で,このほくほく線,北陸新幹線の開通と共にドル箱のはくたかを失った訳だが越後湯沢~直江津に優等列車を走らせることに相成った。その名も超快速「スノウラビット」。なんと此処でも快速入りの珍妙な名前であった。この辺りは快速がお好きな土地柄のようである。。。

閑話休題,ほくほく道路─ではなかった上沼道の概観をする。

八箇峠道路
1)事業経緯
年度主な経緯
1994(H6)年度上沼道(約60km)計画路線決定
1996年度十日町市~六日町(現 南魚沼市)間(約13km)調査区間指定
1997年度八箇峠道路(約10km)整備区間指定
2000年度事業化・工事着手
2001年度用地買収着手
2005年度計画見直し(4車線から2車線へ変更、トンネル延長の縮小など)

一部ルートで見直しが行われた様だ。
ソース:国交省

・当初計画では非常に脆弱な地層である西山層を通過する延長約5㎞の長大トンネルを含むため、コストの増大、工期の長期化等の課題が判明。
・平成15年5月の「地域高規格道路の構造要件の見直し」により、構造要件が緩和され、柔軟なルート、構造の選択が可能な状況となった。
・以上を踏まえ、平成15年度から計画見直しの検討を始め平成17年度に見直し内容を決定した。
・見直しにあたっては、学識経験者等で構成する「八箇峠道路技術検討委員会」で検討を進めるとともにPIを実施し、地域住民、道路ユーザー等からの意見の反映を行った。
とのこと。既に土地を確保した後の見直しだから可成り思い切ったものであったとはいえよう。また構造要件の見直しが鍵だった事も解る。ソース:国交省

主な内容
①一部ルート変更 非常に脆弱な地層である西山層を土工部としてトンネル延長を縮小
②4車線から2車線へ変更(将来交通需要推計の見直し)
③八箇IC(仮称)の位置の変更 新たに発見された大規模地滑り帯を避ける為
④野田IC(仮称)の新設 県道欠之上五日町線と接続
項目見直し前の計画見直し後の計画
延長9.7km9.7km
道路規格1種3級1種3級
設計速度80km/h80km/h
幅員構成一般部:22.0m
橋梁部:20.5m
トンネル部:8.5m×2
一般部:11.5m
橋梁部:10.5m
トンネル部:9.5m
縦断勾配4%5%
ICの設置3箇所4箇所
トンネル延長約5km約3km
出典:国交省

見直し後のルート。縮小された区間は未着工扱い?西山層の土工部化とは逆に,延伸時にはトンネル掘って抜けることになるのかね?
出典:南魚沼市

この峠トンネル,見直し後の短縮されたトンネル工事に際してもガスの湧出による爆発事故が起きてしまった・・(当時の報道など行政の発表
事故を乗り越え,2014年10月14日に貫通した様だ。


三和安塚道路・上越三和道路・上新バイパス
行政のパンフが詳しい
http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Article/921/270/sanwayasudukapanfuretto,0.pdf