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2015.2.25作成開始
2017.218公開

■中部縦貫自動車道(永平寺大野道路・大野油坂道路・油坂峠道路・東海北陸道・高山清美道路・安房峠道路・奈川渡ダム区間改良・松本波田道路)


■永平寺大野道路<福井北Jct/IC ─15.3開─松岡IC─永平寺IC─上志比IC─09.3開─勝山IC─13.3開─大野IC>
出典:国交省

2015年1月27日 中日新聞
福井北JCT-松岡IC間、3月1日開業 中部縦貫道
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20150127/CK2015012702000009.html


 国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所は二十六日、中部縦貫自動車道の永平寺大野道路のうち、福井北JCT(福井市玄正島町)-松岡IC(永平寺 町松岡吉野)の二・二キロが、三月一日午後三時に暫定二車線で開通すると発表した。北陸道とつながり、利便性が向上する。

 永平寺大野道路は福井北JCT-大野ICの二六・四キロ。今回の開通で、福井北JCTから既に開通している永平寺ICまでの五・四キロがつながる。残る 永平寺IC-上志比ICの五・三キロは、二〇一六年度に開通予定となっている。全線開通後の福井北JCT-大野ICの所要時間は約二十分で、通行料金はか からない。

 また、ICの名称を仮称だった永平寺西ICを永平寺参道ICに、永平寺東ICを永平寺ICに決めた。

 中部縦貫自動車道は福井市と長野県松本市を結ぶ延長一六〇キロの高規格幹線道路。県内は大野IC-岐阜県境の油坂出入口(仮称、三五キロ)のうち、大野IC-大野東IC(五キロ)が事業化されていない。
(塚田真裕)


中部縦貫道、北陸道の連結点は複雑 誤進入や通り過ぎに注意
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/64658.html
(2015年2月22日午前7時30分)

福井北ジャンクション・インターチェンジの周辺図(出典:国交省)

  3月1日に開通する中部縦貫自動車道永平寺大野道路の福井北JCT・IC(ジャンクション・インターチェンジ)―松岡IC間(延長約2・2キロ)が21 日、報道陣に公開された。福井北JCT・ICには北陸自動車道の料金所が設けられ、中部縦貫道と北陸道が直接乗り入れできるようになる。ただ、福井北IC 出入り口の位置の変更や、中部縦貫道で勝山・大野方面から福井市街地に向かう際に同IC出口で降りられないなど、誤進入や通り過ぎには注意が必要だ。

 福井北JCT・IC―松岡ICは、福井市玄正島町と福井県永平寺町松岡吉野を結ぶ対面2車線区間。この日は、整備が完了した中部縦貫道と北陸道が連結する福井北JCT・IC周辺や本線部分が公開された。永平寺大野道路の区間は無料。

  中日本高速道路と国土交通省福井河川国道事務所によると、福井北ICは、現在の位置から約300メートル東側に位置し、3月1日午後3時を境に切り替えら れる。同ICに接続するアクセス道路も従来の1本東側の道路になり、「福井北IC南交差点」が新設。同ICの入り口は2レーン、出口は3レーンあり、県内 の北陸道では鯖江ICに次ぎ料金精算機が導入される。

 一方、同ICの入り口は北陸道への専用で、中部縦貫道の勝山・大野方面へは行けな い。出口も北陸道専用で、中部縦貫道のみを使って勝山・大野方面から福井市内方面に向かう際は、越坂トンネル(永平寺町)を抜けた先の松岡ICで降りる必 要がある。松岡ICを越えると、北陸道(有料)に入ってしまう。

 また北陸道から中部縦貫道に乗り入れた際、松岡ICの出口では降りられない。松岡ICの先にある永平寺参道ICまたは永平寺ICで降りることになる。松岡ICの入り口は中部縦貫道の勝山・大野方面への専用で、北陸道方面へは行けない。

 同事務所の担当者は「利用者が間違えないように看板やカラー舗装などで注意を呼び掛けたい」としている。

 永平寺大野道路の永平寺IC―上志比IC(延長約5・3キロ)は整備中で、16年度には福井北JCT・IC―大野IC(全長26・4キロ)が全線開通となる予定。

 同事務所の担当者は「広域的なアクセスが向上し、観光振興や地域経済の活性化が期待できる。災害や異常気象時において、福井市と大野市を結ぶ信頼性の高い交通路が確保される」と整備効果をアピールしている。


2009年3月29日 中日新聞
中部縦貫道・上志比~勝山間が開通
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20090329/CK2009032902000002.html


 中部縦貫自動車道・永平寺大野道路の上志比-勝山インターチェンジ(IC)間の開通式が28日、勝山市鹿谷(しかだに)町発坂(ほっさか)の勝山IC付近で行われ、7・9キロ区間の通行が可能となった。

 式典には関係者ら230人が参加。国土交通省近畿地方整備局の木下誠也局長が「冬季の交通確保や高度医療施設へのアクセス向上などが期待される」とあい さつ。西川一誠知事は「大野東-和泉間の14キロも着工方針が出た。一日も早い全線開通にこぎ着けたい」と述べ、山崎正昭参院議員ら県選出国会議員や沿線 首長らも早期全線開通を願った。

 福井市と長野県松本市を結ぶ中部縦貫自動車道160キロのうち、永平寺大野道路は福井市-大野市の26・4キロ。このうち、越坂トンネル一帯の1・8キロに続き、永平寺西-永平寺東IC間の1・6キロが2007年3月に開通している。
 (正津聡)

2013年3月25日 中日新聞
中部縦貫道、勝山-大野間が開通
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20130325/CK2013032502000017.html


 中部縦貫自動車道永平寺大野道路勝山IC(インターチェンジ、勝山市鹿谷町志田)-大野IC(大野市中津川)間七・八キロが二十四日、開通した。西川一誠知事ら関係者約二百人が式典などで祝い、この日午後から一般車両の通行も始まった。

 テープカットに先立ち、同市天神町の大野有終会館結(ゆい)とぴあで記念式典があった。

 中部縦貫自動車道の県内の未開通区間は、永平寺大野道路の福井北IC(福井市)-松岡IC(永平寺町)間二・二キロと、永平寺東IC-上志比IC間(同 町)五・三キロ、大野IC以東の大野油坂道路三五キロの三区間。このうち福井北IC-松岡IC間は、二〇一四年度に開通する予定となっている。
(山内道朗)


■大野油阪道路<大野IC─15年度着工─大野東IC─和泉IC─12年度着工へ─油坂>

2015年2月26日 中日新聞
大野~大野東の事業化手続きへ 中部縦貫道
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20150226/CK2015022602000030.html



 国土交通省は二十五日、中部縦貫自動車道で県内唯一、事業化されていなかった大野油坂道路部分の大野-大野東間(五・五キロ)に ついて、二〇一五年度新規事業に向けての評価手続きに入ったと県に通知した。事業化される可能性が高く、念願の全線開通にめどがつきそうだ。

 国交省は詳細な計画を決定するなど事業化の準備が整ったと判断。同日、事業化について知事の意見を聞くための文書を発送した。

 今後、有識者による社会資本整備審議会の地方小委員会で事業の効率性や妥当性を判断する。事業が適当とされれば、別の有識者による事業評価部会で妥当性 を検討し、国交省に答申する。三月末までに国交省案として正式決定される見込み。事業化すると、総事業費の四分の一は県負担となる。

 県は物流や観光面で「北陸新幹線敦賀開業に合わせて全線開通を図る必要がある」として大野~大野東間の事業化を国に求めていた。

 中部縦貫自動車道は福井市と長野県松本市を結ぶ総延長一六〇キロの高規格幹線道路。県内区間は福井北JCT~大野ICの永平寺大野道路と大野IC~油坂 出入口(仮称)の大野油坂道路に分かれ、計約六二キロ。三月一日には福井北JCT~松岡ICの二・二キロが開通し、北陸道とつながる。
 (塚田真裕)

2011年11月9日 中日新聞
「新規事業化すべき」と結論 中部縦貫道、和泉IC~油坂峠
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20111109/CK2011110902000117.html


 中部縦貫自動車道大野油坂道路の和泉インターチェンジ(IC)~油坂峠間(約15キロ)について、国土交通省近畿地方整備局は8日、大阪市中央区大手前の同局で社会資本整備審議会道路分科会の近畿地方小委員会を開き、「新規事業化すべきだ」との結論をまとめた。

 今月中旬に国交省で再度、第3者による事業の妥当性が検討され、事業化が適当とされれば、財務省と協議した上で2012年度の政府予算案に盛り込まれる。

 県高規格道路推進課によると、小委員会で和泉IC~油坂峠間は「大雪や災害時に利用でき、全線開通することで物流の流れも変わることが見込まれる」た め、事業化すべきだとの結論に至った。課題として「整備する場所は環境が豊かな所なので、環境面が悪化しないように注意する」などの意見も出された。

 和泉IC~油坂峠間が事業化されると、中部縦貫自動車道の県内区間で事業化されていないのは大野IC~大野東IC間のみとなる。 (笠松俊秀)

2011年12月25日午前9時32分 福井新聞
中部縦貫道、和泉―油坂を採択 予算案、配分額は年度末
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/politics/32202.html
中部縦貫自動車道位置図

 24日閣議決定された2012年度政府予算案で、中部縦貫自動車道大野油坂道路の和泉-油坂(15・5キロ)が新規事業として採択された。同自動車道の 新規事業化は09年3月の大野油坂道路大野東-和泉(14キロ)以来。配分額は年度末に発表され、調査、設計費などが計上される見込み。

 国土交通省は、東日本大震災を踏まえ全国の沿岸部に残る国土ミッシングリンク(未整備部分)の解消や代替ルートの確保が急務と判断、12年度に整備対象 を大幅に増やす方針を示していた。和泉-油坂については社会資本整備審議会が新規事業化を了承したのを受け、国交省として整備方針を11月末に決めてい た。

 同区間の全体事業費は約595億円。計画交通量は約4500台を見込んでいる。国交省は新規採択について「ネットワークの役割、防災上の機能が確認されており重要な道路。しっかりと取り組んでいきたい」としている。

 全国の国土ミッシングリンク整備予算の3663億円には、「継続中の事業を中断することは考えにくい」(財務省)ことから、12年度開通予定の同自動車 道永平寺大野道路の勝山-大野(7・8キロ)などの事業費も引き続き計上されるとみられる。配分額は年度内に発表される。

 同自動車道で整備未着手の基本計画区間は、大野油坂道路大野-大野東(5キロ)を残すのみとなった。


■油阪峠道路

既に開通済み。



■東海北陸道
油坂道路と高山清美道路の間の白鳥Jct~飛騨清見IC間は東海北陸道と共用する。

この東海北陸道の飛騨清見ICの北側には難工事だったとして名高い飛騨トンネルがあるが,これは富山方面から高山への連絡の便を考えて敢えて高山寄りに寄せた結果なのだそうな。
中京方面から高山への連絡だけなら東海北陸自動車道を紫線の様に建設して庄川分岐で高山清美道路(その時は高山荘川道路となっていたであろう)に繋げば十分だったけど,富山(というか高岡・能登・石川方面)からの利便性を考えたとのこと。富山方面からは規格は落ちるけど富山高山連絡道路の 建設も進んでるし,白川郷IC─飛騨清見IC間の極一部の流動が庄川IC回りになる遠回りになり,総建設長がちょろっと長くなる(白川郷IC─(庄川経 由)─荘川IC─飛騨清見IC建設より,白川郷IC─飛騨清見IC─荘川IC建設の方が建設距離そのものは少なくて済む)事によるデメリットと,大宗を占 める中京方面⇔北陸方面の直通が一寸だけ遠回りに成り且つ飛騨トンネルという莫大な費用の掛かるトンネル掘削のデメリットを比べてみた時,果たして前者の 選択が正しかったのかちょっと疑問が残る。恐らく飛騨トンネル建設費用を甘く見たんだろうな。。

飛騨トンネルは、路線計画の見直しで造られた
http://tarouroom.blog89.fc2.com/blog-date-20090916.html



■高山清見道路

高山ICアクセス・富山高山連絡道路

2013年08月24日08:43 岐阜新聞
高山国府バイパス 来月22日に全通
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20130824/201308240843_20754.shtml


 国土交通省高山国道事務所は23日、高山市冬頭町から同市国府町金桶までを結ぶ国道41号高山国府バイパス(全長6.3キロ)が9月22日に全線開通す る、と発表した。中部縦貫自動車道高山インターチェンジ(IC)へのアクセス向上や国道41号の渋滞緩和などが期待される。バイパスの中心は高山国府トン ネル(全長3.3キロ)で、これを含む5.1キロ区間が自動車専用道路となる。

 国道41号から高山ICまでの区間は、2004年度以降に暫定開通しているが、全線開通以降は4車線化工事に入り、16年度の完成を目指す。今回は、高山IC以北の高山国府トンネルが完成することから全線開通となる。同バイパスの総事業費は465億円。

 同トンネルは片側1車線の自動車専用道路で、地下水を利用した消火設備や予備電源、避難トンネルなど最上級の防災機能を備える。照明はLEDを採用し、地下水を利用した抗口付近の融雪・凍結防止設備などもある。

 同事務所では、全線開通によって高山市中心部と飛騨市古川町が自動車で約20分間でつながり、1日当たり2万台以上の交通量を見込んでいる。

■富山高山連絡道路
出典:国交省

2010年10月29日 中日新聞
楡原―庵谷 来月20日開通 富山高山連絡道 初の完成区間
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2010102902000129.html



 富山市と岐阜県高山市を結ぶ幹線道路として整備している「富山高山連絡道路」のうち、富山市の楡原(にれはら)-庵谷(いおりだに)間三キロが十一月二十日に開通する。初の完成区間で、大雨や積雪で度々規制されていた国道41号のバイパス機能を果たす。

 富山高山連絡道路は全長約八十キロ。北陸自動車道と中部縦貫自動車道などを補完する地域高規格道路として、一九九四年十二月に計画が持ち上がった。

 このうち富山市楡原-猪谷間七・四キロについて、片側一車線で時速六十キロで走行できる計画が決まっている。同区間以外では、庵谷-片掛間二・八キロは既存の国道41号をそのまま使用。残る片掛-猪谷の一・六キロは今後、用地を買収する。

 国道41号の楡原-猪谷間ではこれまで、雨量規制や土砂崩落、雪崩などで、年平均約五十九時間の交通規制(全面通行止めや片側交互通行)が行われてい る。国土交通省富山河川国道事務所によると、楡原-猪谷間が全面開通すれば、一定の雨量を超えると交互通行などになる規制区間から外れる。新設する道路は 急こう配がなく、登坂不能車による渋滞解消も期待される。  (山田晃史)

大沢野・富山南道路ルート決定 住民同意受け着工手続き
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20061126/1585.html

2006年11月26日

 国土交通省が整備を進める「富山高山連絡道路」のうち、富山市楡原(細入)-同栗山間12キロを結ぶ大沢野・富山南道路の最終ルートが固まった。工事を 受け持つ富山河川国道事務所は、沿線住民とルート合意の手続きが整い次第、調査区間から着工に向けた整備区間への指定手続きを始める。

 大沢野・富山南道路は、富山市と岐阜県高山市を約一時間で結ぶ片側二車線の地域高規格道路、富山高山連絡道路の一部。計画に住民の意見を反映させるPI(パブリック・インボルブメント)を採用し、十三年三月から議論を重ねてきた。

 大沢野・富山南道路のうち、富山市楡原(細入)-同市塩(大沢野)間八・五キロは十四年一月に概要ルートを公表済みで、今回、旧大沢野町から旧富山市に至る塩-栗山間三・五キロのルートが固まった。

 県道富山笹津線に並行するA案、若草町や南栗山の住宅街西側を通るB案、両ルート案の間を通るC案を軸に検討が進み、渋滞ポイントとなっている下大久保 交差点の混雑緩和効果やまちづくり、建設コストなどを考慮。移転物件が少なく、栗山の国道41号と最短で結ぶA案でまとまった。

 ルート内には五、六カ所のインターチェンジを設置する予定。国道41号との最終的な接続地点は、計画中の富山外郭環状道路の計画とすり合わせ、詳細を決定する。

 既に地元は了解の意向を示しており、富山河川国道事務所が示したルート帯案を受け入れる内容の提言書が月内にも提出される見通し。これを受け、同事務所は、着工に向けた整備区間への格上げを目指し、都市計画決定や環境影響調査などの具体的な作業を進める。

 富山高山連絡道路のうち、楡原-猪谷間は十五年に着工し、二十年度以降に利用開始の見通しとなっている。



2013年11月16日 中日新聞
高山-丹生川IC間着工 中部縦貫自動車道
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20131116/CK2013111602000024.html


 高山市内で新たに建設される中部縦貫自動車道の高山インターチェンジ(IC)-丹生川IC(仮称)間の工事が十五日、本格的に始まった。十年後をめどに完成を目指す。

 中部縦貫道は、長野県松本市から高山市などを経て福井市へ至る全長約百六十キロで計画されている自動車専用道路。現在、一部開通し、整備が進められている。

 着工した高山IC-丹生川IC間は九・五キロで、うち二キロほどはトンネルとなる。本年度の事業費は、用地買収や設計など四十一億五千八百万円。



■安房峠道路

2012年1月1日 中日新聞
安房峠道路通行のETC車割引拡大
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20120101/CK2012010102000076.html


 中日本高速道路(NEXCO中日本)は、高山市奥飛騨温泉郷と長野県松本市を結ぶ中部縦貫自動車道「安房峠道路」を、自動料金収受システム(ETC)搭載車に限り、1日から休日割引を拡大する。

 軽自動車や普通車は、土、日、祝日の利用料金が、トラックなどそれ以外の車種は土、日、祝日の深夜午前0時~同4時の利用料金が、それぞれ5割引きになる。割引は2014年3月まで続ける予定。


■国道158号奈川渡ダム区間改良

2009年9月16日 中日新聞
中部縦貫道、今月末からボーリング調査 小白沢~奈川渡ダム
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20090916/CK2009091602000011.html


 中部縦貫自動車道の松本~中ノ湯間の整備をめぐり、国土交通省長野国道事務所(長野市)が、今月末からボーリング調査に入ることが15日分かった。同事務所は同日、機材の現地搬入を始めた。

 同事務所によると、今回の調査区間は松本市安曇の小白沢~奈川渡ダム間の約2キロ区間。十数カ所でボーリングを行い、地質を調査する。調査期間は2カ月前後を想定しているという。

 同区間は険しい山間地で、橋やトンネルの建設が必須。今回の調査結果により、橋やトンネルの位置、構造を検討する。同事務所は有識者や行政関係者からなる検討委員会を発足させ、調査結果を踏まえて、本年度中に詳細なルート案を決める方針だ。

 中部縦貫道は松本市-福井市間を結ぶ総延長約160キロの高規格幹線道路。県内では約35キロが計画され、これまで安房峠道路(安房トンネル)が開通している。

 同省は昨年11月、2010年度に奈川渡ダム周辺の区間について事業着手する方針を示した。衆院選で勝利した民主党は八ツ場ダム(群馬県)など公共工事を見直す姿勢を示しているが、同事務所によると現段階で計画の見直しはないという。
 (坪井千隼)

2009年9月30日 中日新聞
ボーリング調査始まる 中部縦貫道奈川渡ダム区間
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20090930/CK2009093002000014.html


 狭いトンネルや急カーブが連続し、地元が整備を要望し続けてきた松本市の国道158号の奈川渡ダム周辺区間。29日、ルート決定のための地質ボーリング調査が始まり、事業は大きな一歩を踏み出した。ドライバーらからは「早く完成してほしい」と期待の声が上がった。

 問題となっている国道158号の小白沢-奈川渡ダム区間は、険しい山沿いにあり、5つのトンネルが集中。トンネル内の車線は特に狭く、バスやトラックなど大型車がすれ違うことができないケースがあり、度々渋滞を引き起こしている。

 だが、この道は岐阜県高山市や北陸地方と東京を結ぶ幹線で、松本市街地から上高地への経路でもあり、交通量が多い。そのため長年、整備を求める声が上がっていた。今回計画されている道路は、将来中部縦貫道の一部となることが念頭に置かれている。

 観光バスを運転して高山市から山梨県に戻る途中の山本秀さん(47)=同県山梨市=は「トンネルの天井が低いので、バスだと脇に寄れず、対向車とすれ違 えないことがある。バックして渋滞になり本当に困る。整備されるなら、とてもうれしい」。松本市安曇の女性パート職員(53)も「道が狭くカーブが急なの で、路面が凍っているときは特に危ない。早期整備を期待する」と語った。

 一方、観光で訪れていた東京都の無職男性(60)は「道が広くなり運転が楽になるのはいいことだが、自然が壊されないか心配」と話した。
 (坪井千隼)

2009年12月1日 中日新聞
国道158号改良事業 来年度の着工見送り
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20091201/CK2009120102000025.html


 国土交通省が計画している松本市安曇の奈川渡ダム付近の国道158号改良事業について、同省は2010年度の着工を見送ったことが30日、分かった。改 良区間は中部縦貫自動車道事業に含まれ、昨年11月に金子一義国交相(当時)が着工の意向を示していた。来年度は、今年9月から始めたボーリング調査を継 続させる。

 中部、関東、北陸の各地方整備局が同日、来年度の概算要求内容を県側に説明した。着工見送りは、政権交代に伴う一連の道路事業予算削減のためという。

 村井仁知事は会見で「非常に残念だ。今でも上高地を訪れた人から、渋滞に巻き込まれて帰ったなんてメールが来る」と早期着工の必要性をあらためて訴えた。

 このほか、県関係の同省道路事業費は、本年度から最大で34%減少する見通し。

 三遠南信自動車道事業は、静岡県境にまたがる青崩峠道路は調査費、飯喬道路は12~13億円をそれぞれ計上するが、本年度に比べ約3分の1程度に減額される。

 砂防事業などは本年度比で最大10%程度の減少。ダム関係はまだ方針が決まっていないという。
 (大平樹)

2008年11月20日 中日新聞
中部縦貫道、10年度事業化目指す 知事面談で国交相方針
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20081120/CK2008112002000015.html


 村井仁知事は19日、東京・霞が関で金子一義国土交通相と面談し、中部縦貫自動車道の松本-中ノ湯間の整備促進を要望した。金子国交相は、狭く曲がりく ねった奈川渡(ながわど)ダム(松本市)周辺に触れ「大事な道路だが、交通渋滞も起きている。これを機に一歩進め、直轄国道としての位置付けを得るように したい」と述べ、2010年度に事業化を目指す考えを表明した。 (原一文)

 菅谷昭松本市長、土野守岐阜県高山市長も同席。金子国交相は同省幹部を呼び、検討するよう指示した。これを受けて09年度は地質を調査し、ルートの策定や工事費を算定することになる。



■松本波田道路

事業の経緯
1987年度 高規格幹線道路に位置付け(第四次全国総合開発計画)
1996年度 新規事業化
1999年3月 都市計画決定
1999年度 路線測量、地質調査
1999年度 路線測 、 質調
2000年度 地元設計協議着手、道路・橋梁予備設計
2001年度~2010年度 周辺道路網(県事業波田北大妻豊科線)の見直し(アクセス道路である県の事業(県道波田北大妻豊科線)中断)による地元関係機関との調整(地元説明会を中断)
2011年3月 松本都市圏総合都市交通計画が策定

出典:国交省

・県道波田北大妻豊科線(r315)
松本波田道路に引き続きBPを建設する様である。
これは波田ICとR158のアクセス道路として2車線道路として建設されるものらしい。

康夫知事がこの狭隘県道の改良道路を1.5車線で建設すると表明して松本波田道路そのものが長い間頓挫していた(松本Jctも景観問題で反対があったらしい)様だ

飽く迄2車線平面の普通の道路で,上図には中部縦貫は別に検討されるが如く書いてあるが,勿論組み込んで建設されねばならない(二重投資なんぞは許されない)であろう。
一部立体交叉で4車線化対応準備工事で主要交叉点立体化で建設すべきだ。地図で見る限り広々している。下手にロードサイドショップなんかが建ち並んで仕舞う前の計画変更が必須である。松本糸魚川道路は現道活用の見識を示しているし見倣うべきであろう。


また波田は松本糸魚川連絡道の分岐地点としても構想されていた様だ。
これは2008年に建設距離が短縮出来る豊科IC北側に決定されて,波田町長が反発していたが松本Jctが松本市内の南側に決まっていて糸魚川から松本へ行くに大きく迂回する形になるので松本Jctから豊科Jct迄の交通集中がどんなものかにも拠るけど順当な決定(=波田町長の反発は身勝手)であろう。


松本波田道路事業再開の国交省方針、監視委が年明けに再審議
12月21日(水)
http://www.shinmai.co.jp/news/20111221/KT111220ATI090023000.html

 国土交通省関東地方整備局は20日、事業が事実上中断されている中部縦貫道・松本波田道路(松本市島立―波田、延長5・3キロ)について、2012年度 から再開したい方針を同局事業評価監視委員会(委員長・家田仁東大大学院教授)に示した。20年度に暫定2車線で開通する新たな目標も明らかにした。

 松本波田道路は1996年度に新規事業化。長野道の松本ジャンクション(JCT、仮称)から分岐し、波田インター(IC、同)まで整備する計画だ。波田 ICと国道158号を結ぶアクセス道路の県道波田北大妻豊科線(渋滞対策道路)建設計画をめぐり、田中康夫元知事が01年、工事を中断し、「1・5車線」 での整備を表明。これらの影響で松本波田道路も事実上ストップした。ルートは決まっているが、用地買収は全く手付かずだ。

 一方、村井仁前知事は06年、2車線での整備が「順当」と表明。県は地元との協議を進めている。県松本建設事務所と松本市は20日夜、同市の波田公民館で住民説明会を開催。県の担当者は2車線道路の本体工事を来年度に再開したい考えを明らかにした。

 こうした状況を踏まえ、関東地方整備局は監視委で「災害時の代替路線の確保や周辺の渋滞解消のためにも整備が必要」とし、事業継続を主張。来年度予算で1億円程度を要求しており、調査設計に入りたい考えだ。

 方針を審議した監視委は、同局が示した費用対効果分析などに疑問点があるとし、了承を保留。年明け後の本年度内に行う次回会合であらためて説明を求め、再審議する。家田委員長は「(事業を)前に進めたいと思うが、資料が分かりにくいところがある」と述べた。

2013年12月12日(木)信濃毎日新聞
松本市と福井市結ぶ「松本波田道路」 12年ぶり説明会再開
http://www.shinmai.co.jp/news/20131212/KT131211ATI090019000.php



 松本市と福井市を結ぶ中部縦貫道の一部「松本波田道路」(松本市、5・3キロ)の整備について、国土交通省長野国道事務所(長野市)は11日夜、松本市 島立地区で同地区の町会長らを対象に説明会を開いた。来年1月から地権者ら地元住民対象の説明会を開き、理解を得られれば地質調査や測量を始める方針を示 した。

 松本波田道路をめぐっては2001年、当時の田中康夫知事が地元に反対の声があることなどを受けて、松本波田道路と国道158号をつなぐ渋滞対策道路の事業を中断。この影響で止まったままになっていた松本波田道路の事業は、約12年ぶりに具体的に動きだす。

 松本波田道路は、長野道松本ジャンクション(島立、仮称)―波田インター(波田、仮称)の5・3キロ。4車線、幅約20メートルで、盛り土区間と橋梁(きょうりょう)部で建設する。ルートは既に都市計画決定されている。

 国が一昨年、渋滞緩和などに必要として事業再開の方針を示したことを受け、同事務所が地元住民への説明会を再開させた。今月中に、ルートに当たる波田、 島立、新村、和田の4地区の対策委員会への説明会を開く予定。ただ、沿線には「優良な農地が失われる」などとして建設に反対する住民もおり、多くの住民や 地域の合意形成が得られるか不透明な部分もある。

 11日の説明会には、町会長ら約20人が出席した。同事務所は、盛り土部分の高さについて「低くて6メートル、高い部分は倍になる」と説明。盛り土にか かる既存の道路や水路は付け替えを行うとした。建設のメリットとして、渋滞解消のほか上高地や松本城など観光資源を結ぶ新たなルートを形成することによる 観光客の増加などを挙げた。

 出席者からは「視界を遮り景観を阻害する」「田畑が日陰になる」「少子高齢化でどうしても必要とはいえない」など反対の意見が目立った。同事務所の水沢 良幸計画課長は「事業を進めるにあたっては地元の理解が必ず必要になる。理解いただけるよう丁寧に説明していきたい」と述べ、協力を求めた。


2011年12月21日(水)信濃毎日新聞
松本波田道路事業再開の国交省方針、監視委が年明けに再審議
http://www.shinmai.co.jp/news/20111221/KT111220ATI090023000.htm

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 国土交通省関東地方整備局は20日、事業が事実上中断されている中部縦貫道・松本波田道路(松本市島立―波田、延長5・3キロ)について、2012年度 から再開したい方針を同局事業評価監視委員会(委員長・家田仁東大大学院教授)に示した。20年度に暫定2車線で開通する新たな目標も明らかにした。

 松本波田道路は1996年度に新規事業化。長野道の松本ジャンクション(JCT、仮称)から分岐し、波田インター(IC、同)まで整備する計画だ。波田 ICと国道158号を結ぶアクセス道路の県道波田北大妻豊科線(渋滞対策道路)建設計画をめぐり、田中康夫元知事が01年、工事を中断し、「1・5車線」 での整備を表明。これらの影響で松本波田道路も事実上ストップした。ルートは決まっているが、用地買収は全く手付かずだ。

 一方、村井仁前知事は06年、2車線での整備が「順当」と表明。県は地元との協議を進めている。県松本建設事務所と松本市は20日夜、同市の波田公民館で住民説明会を開催。県の担当者は2車線道路の本体工事を来年度に再開したい考えを明らかにした。

 こうした状況を踏まえ、関東地方整備局は監視委で「災害時の代替路線の確保や周辺の渋滞解消のためにも整備が必要」とし、事業継続を主張。来年度予算で1億円程度を要求しており、調査設計に入りたい考えだ。

 方針を審議した監視委は、同局が示した費用対効果分析などに疑問点があるとし、了承を保留。年明け後の本年度内に行う次回会合であらためて説明を求め、再審議する。家田委員長は「(事業を)前に進めたいと思うが、資料が分かりにくいところがある」と述べた。

2017年1月20日 中日新聞
JCT導入路、地下に 松本波田道路、年度内の合意目指す
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20170120/CK2017012002000018.html


建設が計画されている松本波田道路の図面

 松本市と福井市を結ぶ中部縦貫自動車道の一部として計画されている「松本波田道路」建設で、松本市島立に設けられる長野自動車道から分岐する松本ジャン クション(JCT、仮称)への導入路に関し、国土交通省が地下化する方向で地元住民らと協議を進めていることが分かった。地元側が要望していたもので、本 年度内の合意を目指しているという。

 十九日に開催された市議会建設環境委員協議会で市側が明らかにした。

 市などによると、松本波田道路は、長野自動車道から分岐し、同市波田までの五・三キロ。地元側は、新設される松本JCTに対し、騒音や景観などの問題から地下化するよう国交省に求めていた。

 国交省は、同JCTへの導入路を地下化した場合は、地上への建設と比べて事業費が膨らむことなどから慎重に検討してきたが、早期の着工に向けて地下化する方向で協議することになったという。

 また、松本波田道路建設をめぐり、同市波田にある市の「波田扇子田運動公園」(六・一ヘクタール)の一部が、道路下部の盛り土部分になって使用できなくなることも分かった。

 同公園区間は橋梁(きょうりょう)として計画されていたが、盛り土の上に道路が通ることになったため。使用できなくなるのはバスケットボール用として利用されている広場や駐車場の計一・五ヘクタールで、市は広場や駐車場を近くに移す方針。

 (佐藤裕介)