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熊本北バイパス
2012.5.19作成

熊本河川国道事務所 webサイトより

事 業区間
自 熊本市四方寄町 至 熊本市新南部4丁目
設 計速度
80km/h
計 画延長
7,600m
車 線数
4車線
構 造規格
第3種第 1級
幅 員構成
W=21.75m(3.5-1.25-7.0-1.75-7.0-1.25)

▼聞こえ始めた新しい街の胎動 整備進む熊本北バイパス沿い  (2001年2月20日『熊本日日新聞』)
国道3号北バイパス(左上から右下)と幹線道路が交わる清 水町麻生田地区、周辺には住宅地が形成されている

 整備が進む熊本市の国道3号熊本北バイパス沿いが変わり始めた。農地や竹やぶが大規模な宅地に変わり、大型スーパーなども進出。ベッドタウンとしての新 しい街が生まれようとしている。
 バイパスは、同市四方寄町の国道3号と同市新南部四丁目の国道57号(通称東バイパス)をつなぐ、全長7.6キロの外環状道路。渋滞の緩和を目指し昭和 60年に着工した。平成3年12月に国道57号と県道337号(熊本菊陽線)までの1キロが開通。10年12月には麻生田三里木線との交差点までの3.2 キロが開通した。昨年3月には県道49号から熊本市街地方面に向かう400メートルの片道1車線が通行可能になっている。

  道路整備に伴い、宅地開発が進んでいる。バイパスの東側、竜田四丁目の約6.6ヘクタールの敷地には住宅団地「たつだニュータウン」が広が る。9年に始まった造成工事は11年2月に終わり、152区画の宅地ができた。既に約60戸の家が建ち、建設中の住宅も目につく。

 さらにバイパス西側の竜田陳内二、三丁目にまたがる立田山の東側、約30ヘクタールでも8年から区画整理が進んでいる。熊本市陳内土地区画整理事業組合 (宮本光國理事長)によると、16年度に完了予定で、約720戸の住宅ができる予定。

  商業施設の進出も目立ってきた。麻生田交差点の角には昨年10月、大型スーパー「サンリブ清水」がオープン。同スーパーでは「サンリブシ ティくまなん」に次ぐ規模という。玉井洋一副店長は「近くに新地や武蔵ケ丘など大型住宅街があるため、大小のスーパーが乱立する激戦地。しかし、北バイパ スの整備が進めばさらに人口が増える。将来を見越しての出店です」と話す。

 「サンリブ清水」の向かい側には3階建ての特別養護老人ホーム「あいこう」も昨年11月にオープン。約130人が入居できるが、既に満室。「周辺には全 く老人ホームがなかった。交通の便が良くなるので、いろんな世代の人が交流できる都市型の総合老人福祉施設を目指している」と高木美子施設長。

  一方、急速に進む開発に地域住民の反応はさまざま。30年以上清水町に住んでいるという主婦酒井総子さん(55)は「以前はカキやクリの 木、小さな池など自然がいっぱいあった。近所を散歩しながらバードウオッチングもできた。自然がなくなるのは寂しい。でも、新しい人との出会いも楽しみに しています」と、複雑な心境をみせる。

 国土交通省熊本工事事務所によると、10年後をめどに北バイパスの完成を目指しているという。今後、ますます交通の利便性が高まり、人が集まる活気にあ ふれる街になりそうだ。(文・三好益史、写真・小野宏明)

▼熊本北バイパス 麻生田〜長蓮寺交差点が片側2車線化 (2004 年1月21日『熊本日日新聞』

 熊本市四方寄町の国道3号と同市新南部の国道57号を結ぶ国道3号熊本北バイパス(延長7.6キロ)の供用済み区間のうち、片側1車線だった麻生田交差 点〜長蓮寺交差点(2.24キロ)の片側2車線化工事が完了した。24日午前10時から通行できる。国土交通省熊本河川国道事務所が昨年5月、交通量増加 による渋滞緩和のため、中央分離帯を削る片側2車線化に着工した。工事費は約2億5千万円。合わせて麻生田交差点上り線(四方寄町方面向き)の左折レーン も1車線増やし2車線に、岩倉交差点上り線の右折レーンも70メートル延伸し100メートルにした。

 麻生田交差点から国道387号須屋交差点までの1.6キロは07年度の完成を目指し、現在、区間のほぼ半分を占める西合志高架橋(766メートル)の工 事を進めている。須屋交差点から四方寄町の国道3号交差点までは、まだ用地交渉に入っていない。熊本北バイパスは熊本環状道路整備の一環で、熊本河川国道 事務所は「九州新幹線が全線開業する平成20年代中ごろまでに完成させたい」と話している。

▼3月1.6キロ延神 国道3号北バイパス (2008 年1月29日『熊本日日新聞』

 国土交通省が進めている国道3号熊本北バイパス(総延長7.6キロ)工事で、熊本市の麻生田交差点と合志市須屋の国道387号飛田バイパスを結ぶ1.6 キロ区間が仕上げ段階に入った。熊本河川国道事務所は3月上旬から中旬に供用開始する方針。

 同バイパスは熊本都市圏北部の幹線で、熊本市新南部の国道57号東バイパスと同市四方寄町の国道3号をつなぐ。1985(昭和60)年度に着工し、 2010年代の完成を目指す。片側2車線(全幅30メートル)整備し、総事業費は約800億円。57号側から整備を進めており、新南部〜麻生田交差点(清 水新地)間の4.2キロが2003(平成15)年度までに完成している。

 今回開通する1.6キロ区間は第2工区で、1998年度に着工。合志市須屋に西合志高架橋(仮称、766メートル)が設けられ、熊本電気鉄道の線路など を跨いで国道387号飛田バイパスに至る。麻生田交差点から0.4キロ区間は99年度に片側1車線で暫定開通している。

 熊本河川国道事務所によると、進捗率は事業費で99%。現在は舗装工事を進めており、2月からは照明灯や道路標識、区画線を設置する。両側に植樹帯も設 けられ、ツツジなど約4500本を植える。 同事務所工務第三課は「国道387号とつながるため、熊本市北東部の交通の流れがスムーズになり、周辺道路の渋滞もだいぶ緩和されるのでは」と期待する。 残る四方寄町までの1.8キロ区間は、用地買収が3分の1程度(面積比)済んだ段階で、昨年8月から一部着工している。(宮崎達也)

▼麻生田〜須屋間が開通 熊本北バイパス (2008 年3月8日『熊本日日新聞』

 国土交通省が建設中の国道3号熊本北バイパス(総延長7.6キロ、片側2車線)のうち、熊本市麻生田から合志市須屋を結ぶ1.6キロが8日開通した。国 道57号熊本東バイパス側から着工した路線は、国道387号飛田バイパスまでの5.8キロに延びた。

 須屋市民センターでの式典には約200人が出席。九州地方整備局の鈴木克宗局長が「県道や生活道路に流れていた車が減少し、二酸化炭素も削減される」と あいさつ。道路上であったセレモニーでは、工事のため移転した近くの白百合保育園の園児らが太鼓など披露し、花を添えた。

 午前中の式典に続き、午後3時過ぎから通行が始まったが、飛田バイパスとの合流点で混雑がみられた。熊本北バイパスは熊本都市圏の渋滞緩和を目的に 1985(昭和60)年度に着工し、総工費は約800億円の見込み。熊本市四方寄町の国道3号までの1.8キロ区間が残っている。(林田賢一郎)

▼残り1.8kmは暫定2車線で 石田橋を先行整備へ (2008年3月13日 『西日本建設新聞』

 残る整備区間(1工区)は、須屋交差点から起点側(熊本市四方寄)の国道3号との接続地点までの1.8キロ。このうち起点側約300メートルを除く道路 区間は、既に詳細設計を終え、熊本市鶴羽田地区の一部で、土工工事に着手している。20年度以降も用地取得が済み次第、土工、盛土、切土工事や道路舗装工 事などに随時着手し、まずは暫定2車線での早期供用を目指す。現在の用地取得率は3〜4割程度。

●橋脚3基、橋台、上部工を20年度以降発注
 1工区内の構造物として、石田橋(仮称)と四方寄橋(仮称)の建設が計画されている。石田橋は将来下り線となる部分を先に建設し、暫定2車線で整備す る。

 石田橋は橋長383メートル、幅員11.25メートルで、坪井川を跨ぐ山あいに建設する。上部工の構造は295メートルがPCラーメン箱桁、88メート ルがPCコンポ桁。下部工は橋脚5基、橋台2基。地上からの高さは最長(坪井川付近からの高さ)で約35メートルにも及ぶ。石田橋はP1、P3橋脚の下部 工工事を既に発注済み。1工区内で工期が最も長くなるため、全体の工事の進捗を合わせる目的から用地取得を重点的に進め、20年度以降も残りの下部工工事 に随時取りかかる方針。

 四方寄橋は、起点側の国道3号との交差部付近に建設。設計は着手していないが、40メートル程度の橋長を想定している。現在、交差点の形状について協議 を進めており、形状の見直しによっては橋長や形式が変わってくる。国道3号とは、須屋交差点と同様のON・OFFランプでの接続を計画している。

●北BPと接続する植木BPも整備開始
 将来、熊本北バイパスの起点側は、一般国道3号植木バイパスと接続する。植木バイパスは、一般国道208号の植木町鞍掛から北バイパス起点の熊本市四方 寄町までの延長5.6キロ、幅員25.25メートル(4車線)の主要幹線道路。北バイパスと一体となることで、熊本市と県北を結ぶ重要な交通網を形成す る。工事は、2工区(2.3キロ)、3―1工区(1.8キロ)、3―2工区(1.5キロ)に分けて整備。2工区は平成22年度を供用目標に工事を進めてお り、今年度は鐙田橋の下部工工事に着手している。その他工区は現在調査区間。
 

▼須屋〜麻生田開通で周辺の渋滞緩和 (2008 年5月5日『熊本日日新聞』

 国道3号熊本北バイパスの合志市須屋〜熊本市麻生田間(1.6キロ)が3月開通し、国道387号(通称・飛田バイパス)と同57号(東バイパス)が直 結。バイパス機能の発揮により、国道3号や周辺道路の渋滞緩和に効果を挙げている。

 熊本市四方寄町〜新南部を結ぶ北バイパスは総延長7.6キロ。これまで麻生田〜新南部間(4.2キロ)は開通していたが、接する国道が東バイパスに限ら れるなど、バイパス機能が十分発揮できなかった。須屋〜麻生田間の開通で「国道3号〜飛田バイパス〜北バイパス」を結ぶルートが通りやすくなった。「大型 車が北バイパスを利用するケースが増えている」と国土交通省熊本河川国道事務所。

 同事務所が開通後の3月中旬、平日の午前7時〜午後7時に調査した北バイパスの交通量は、須屋付近で約1万4千台。これに対し周辺道路では、開通前の 2007年12月調査に比べ交通量が減少した。国道3号浄行寺交差点は10%減り、渋滞の車列は最長2.60キロから1.45キロに短縮された。北バイパ スと交差する県道熊本大津線も交通量が40%減。抜け道として使われていた熊本市清水新地付近の市道には、車の通行量が60%減ったところもあるという。

 今回の部分開通で、北バイパスの未開通区間は四方寄〜須屋間の1.8キロ。完成すれば国道3号と直結し、熊本都市圏を取り巻く環状道路の東側ルートが結 ばれる。未開通区間の進捗状況は、用地買収が3月末現在で約40%(面積ベース)。坪井川を渡る石田橋(仮称)など一部で工事に入っている。ただ、道路財 源の不透明さもあり、同事務所は「全線開通時期は未定」としている。(小多崇)

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