東二番丁通りを数珠繋ぎに仙台駅に向かう仙台市交通局のバス。(この辺) たまたま仙台市営バスしか写っていないが、宮城交通やその他高速バスも多数走る。 2008.11 |
県道仙台泉線昭和町交差点を右折する宮城交通のバス 頭上を仙山線列車が通過中。 奥が泉中央方面、手前が仙台駅方面となるT字路。(この辺) 大半のバスはここを右折して、勾当台通りを通って都心部に向かう。 2008.11 |
仙
台市営バス |
宮
城交通 |
(A)
+(B) |
||||||
年
度 |
免許 路線` |
停留所数 (年度末) |
1日平均 走行` |
1日平均 使用車両数 |
1日1車当り 乗車人員 |
1
日平均 乗車人員(A) |
1
日平均 乗車人員(B) |
1
日平均 乗車人員 |
1990
年度 |
707.49 |
1,276 |
73,008 |
640 |
312.5 |
199,989 |
57,883※1 |
257,872 |
1991
年度 |
704.87 |
1,281 |
71,755 |
638 |
320.6 |
204,355 |
58,936※2 |
263,291 |
1992
年度 |
684.42 |
1,231 |
71,158 |
625 |
323.4 |
202,057 |
61,269 |
263,326 |
1993
年度 |
705.38 |
1,235 |
67,811 |
601 |
321.0 |
192,907 |
64,011 |
256,918 |
1994
年度 |
702.14 |
1,235 |
66,829 |
588 |
314.7 |
184,925 |
61,698 |
246,623 |
1995
年度 |
702.10 |
1,204 |
67,067 |
588 |
300.8 |
176,822 |
57,653 |
234,475 |
1996
年度 |
669.57 |
1,214 |
64,060 |
570 |
288.1 |
164,207 |
56,150 |
220,357 |
1997
年度 |
633.91 |
1,197 |
62,777 |
566 |
278.6 |
157,668 |
54,067 |
211,735 |
1998
年度 |
639.81 |
1,145 |
61,736 |
558 |
269.4 |
150,218 |
50,627 |
200,845 |
1999
年度 |
639.81 |
1,145 |
62,386 |
554 |
260.5 |
144,290 |
48,429 |
192,719 |
2000
年度 |
640.99 |
1,138 |
61,404 |
543 |
255.4 |
138,692 |
49,064 |
182,756 |
2001
年度 |
616.34 |
1,148 |
61,280 |
527 |
254.9 |
134,345 |
46,683 |
181,028 |
2002
年度 |
586.59 |
1,091 |
56,731 |
488 |
256.7 |
125,398 |
47,591 |
172,989 |
2003
年度 |
577.09 |
1,066 |
53,462 |
461 |
253.4 |
116,803 |
49,805 |
166,608 |
2004
年度 |
584.85 |
1,070 |
51,238 |
438 |
253.1 |
110,963 |
53,491 |
164,454 |
2005
年度 |
584.85 |
1,070 |
51,080 |
432 |
254.0 |
109,812 |
53,186 |
162,998 |
2006
年度 |
566.52 |
1,070 |
51,040 |
431 |
253.1 |
109,013 |
51,541 |
160,554 |
2007
年度 |
570.22 |
1,080 |
47,183 |
415 |
253.8 |
105,195 |
57,238 |
162,433 |
2008 年度 |
581.07 |
1,093 |
47,481 |
420 |
255.8 |
107,405 |
65,517 |
172,922 |
宮城交
通(本社仙台市)は23日、29日から実施するバスダイヤ改正の概要を発表した。人口増加の著しい仙台市北部団地路線の増強や、JR東北新幹線と仙台市地
下鉄の終便への接続などが柱。全社的な大幅改正は平成5年7月以来6年ぶりとなる。 主な改正点は@富谷町、利府町など人口増加が著しい団地路線の増強A新幹線下り最終に接続するため、仙台駅前発深夜バス2路線(鷹の杜北行き、山田自由 が丘車庫前行き)の延長B地下鉄泉中央駅での最終便接続の深夜バス2路線(泉パークタウン線、鶴が丘松稜線)の新設−など。 4月1日からは、JR東北線館腰駅−仙台空港間のリレーバスを仙台市交通局から引き継ぎ1日21往復運行する。 芋沢線を新設 仙台市バスも改正へ 仙台市交通局は23日、3月末から4月初めにかけて実施する市バスの改正ダイヤをまとめた。 路線バスでは、仙台商高の泉区七北田への移転に伴い、JR愛子駅から宮城広瀬高、みやぎ台入り口、泉パークタウン入り口を経て地下鉄泉中央駅と結ぶ芋沢 線を新設、平日に4往復する。また、市中心部を発着する中山川平、高砂団地、葛岡、泉ビレジ各線の4系統について路線を延長する。 仙台空港と仙台駅を結ぶ空港リムジンバスは、5−20分間隔で発着させるネットダイヤ化を実施。朝の空港行き3便と夕方の仙台行き4便は、コースを延 長、ホテルを巡回する。 巡回経路は@ホテル仙台プラザ、江陽グランドホテル、仙台駅、仙台国際ホテルを経由A仙台東急ホテル、仙台ワシントンホテル、仙台駅を経由−の2種類。 ホテル発は午前6時半ごろから、空港発は午後4時半から1時間に1本程度。 路線バスが29日、リムジンが4月1日から実施する。 |
「運転
手さん、そこの家の前でバスを止めて」。こんなタクシー感覚≠ナ利用できる深夜バスが10月4日、仙台市内や近郊の団地にお目見えする。運行するのは宮
城交通(本社仙台市)。運行路線の一部区間だが、乗客が停留所以外でも自由に降車できる「フリー降車制」を6路線で始める。タクシー代を節約したいお父さ
んや、夜道の一人歩きが怖い女性客には歓迎されそうだ。郡部ではよく見られるサービスだが、都市部では全国的にも珍しい。 フリー降車制の対象となるのは、仙台市の山田自由ヶ丘線(東北公済病院前発−山田自由ヶ丘行き)、泉ヶ丘大富線(JR仙台駅前発−富谷営業所行き)な ど、同市中心部と、市郊外や隣接する宮城県富谷町内の団地とを結ぶ路線。 宮城交通は現在、午後11時すぎから翌日午前零時すぎまで、4路線5便の深夜バスを運行しているが、利用客は1台当たり数十人と業績は順調だ。このた め、10月4日からのダイヤ改正では、これを6路線8便に拡大。さらに新サービスを導入し、もう一段の増収を図りたい考えだ。 バスが通るルートは路線バスと同じだが、乗客が運転手に「降りたい」と伝えれば、バスは止まってくれる。自由に降車できる区間は、乗降客の多い団地中心 部に限定されるが、停留所の間隔は通常200−300メートルと離れていることから、自由に降車できるメリットは大きい。運行は平日のみとなる。宮城交通 の関靖夫計画課長は「新サービスは利便性のアップと、新規需要の開拓が目的だが、不景気の折、利用客は期待できる」と自信をのぞかせる。 同社は秋のダイヤ改正で、フリー降車制のほか、隣接する団地を回る循環バスの導入など、仙台市内路線を中心とする大幅なダイヤ改正を行う。 |
宮城交
通(本社仙台市)が今秋、仙台市北部とその近郊の住宅団地を中心に、バス路線の大幅な見直しに踏み切った。住宅団地の開発や人口の伸びに合わせて、それぞ
れの団地と地下鉄駅を結ぶ「片系統」から、1路線で複数の団地の巡回する「循環系統」へと切り替えた。仙台市交通局も来春に市営バスのダイヤ改正を予定し
ており、仙台都市圏のバス路線は大再編の時代を迎えた。 宮城交通によると今回のダイヤ改正は10月4日付で実施された。目玉の1つ「循環バス運行」は仙台市泉区の鶴が丘、松稜、永和台、松森、向陽台、それに 隣接する宮城県富谷町明石台、新富谷ガーデンシティなどの各団地が対象となった。 起終点は地下鉄駅 例えば改正前の向陽台団地には、市地下鉄の八乙女駅か泉中央駅との間を往復する「片系統」しかなかった。改正後は、泉中央駅か八乙女駅−将監トンネル− 向陽台−東向陽台団地−七北田と回る「向陽台循環線」がメーンに。泉中央駅を起終点とする「明石台循環線」も、向陽台団地を経由するようになった。 従来の片系統なら1つの団地内を一周すれば目的地へと向かったが、循環線だと別の団地も経由することになる。循環線には右回りと左回りがあるため、停留 所によっては乗車時間が長くなった利用者もいる。 あちら立てれば・・・ ニーズの多い深夜の便を増やした半面、始発を早朝6時半以降に繰り下げた路線もある。「改正直後の数日間は、電話対応にかかりっきり。10年に一度の大 改正にもかかわらず、周知が不十分だった」と宮城交通の岩田一雄常務は頭をかく。 このため改正から1ヵ月後の11月4日には始発の繰り上げを含む増便、路線の一部変更など異例のダイヤ修正を実施した。「あちらを立てれば、こちらが立 たず」。宮城交通の一連の対応を振り返ると、こんな印象さえある。 規制緩和をにらむ 一方、仙台市交通局も7月策定の「バス活性化計画」の一環として、宮城交通とともに平成12年3月、全市的なダイヤ改正を実施する予定という。 改正の柱となるのが「基本系統」と「特殊系統」の分類だ。市交通局が需給バランスに基づき、主体的に提供する「商品」が基本系統。これに対し、特殊系統 は公共機関として「赤字でも運行する路線」(輸送課)を指す。 「商品」の基本系統については効率的な運行体系を確立する観点から、系統の集約化、統合にも乗り出す計画。市交通局がこうした経営戦略を積極的に打ち出 す背景には、13年4月に迫ったバス事業者の規制緩和がある。 規制緩和でバス事業が従来の免許制から許可制になると、採算路線には新規参入が相次ぐことも予想される。市交通局輸送課の曳地泰志課長は「公共の使命と 効率的な運行について、どうバランスを取るかが課題だ」と話してみる。 |
◇ ◇ 仙台市交通局は1日、市バス路線を市地下鉄南北線開業時(昭和62年7月)に次ぐ規模で大幅に再編し、4月3日から実施する春の市バスダイヤ改正をまと めた。昨年7月に策定した「バス活性化計画」に基づき、快速バスの新設や、小型コミュニティーバスを導入。複雑で分かりにくかった系統を大幅に整理、統合 するほか、運行回数を増やしたり、パターンダイヤ(等間隔運行)を導入したりして、運行の効率化や利便性の向上を図る。 ◇ ◇
新設されるのは@市北西部の住宅団地(泉区の泉ビレジ、北中山)と都心を結ぶ通勤快速バスA地下鉄泉中央駅と青葉区南吉成を結ぶ環状系統B泉区南光台地 区を周回し、地下鉄旭ヶ丘駅に接続する小型コミュニティーバス−の3路線。 一方、経由地が複雑で分かりにくく、採算性の悪い系統を大幅に集約化する。宮城野区鶴ヶ谷から都心に直通する8系統は、鶴ヶ谷4丁目と同7丁目の2系統 に統一。泉区の泉パークタウン地区は、桂・高森地区と寺岡・紫山地区に系統を集約。便数を増やすとともに、経由地を減らして利便性を高める。 宮城交通との競合路線や、他の系統と振り替えが可能な系統(虹の丘団地線、古城二丁目線、井戸浜線など)は廃止される。 運行ダイヤでは、日中の時間帯を中心に、等間隔のパターンダイヤを採用。例えば、午前10時ちょうど、15分、30分、45分−と15分間隔で運行する ことにより、利用者が覚えやすいダイヤにする。 交通局はダイヤ改正の周知徹底を図るため、郊外の住宅団地11地区を中心に時刻表を戸別配布するほか、バス、地下鉄車内での掲示やバス停に時刻表をつり 下げる。時刻表のファックス・郵送サービスも充実させる予定。 「バス活性化計画」に基づき、交通局は平成13年度までに、バスからバスへの乗り継ぎ割引運賃や近距離均一運賃など、新たな運賃制度の導入も検討するこ とにしている。 |
宮城交
通(本社仙台市)は4月3日、仙台市内の路線を中心とする大幅なダイヤ改正を行う。8日までに東北運輸局に申請した。昨年10月のダイヤ改正後、複数団地
循環路線などへの利用者の不満が多く寄せられたための措置。当該地区の新ダイヤ表を町内会に配布して周知を図る。 改正の柱の1つは、循環路線の一部直通路線化。鶴が丘ニュータウンと松稜ニュータウンの新設循環路線は、朝夕のラッシュ時に遅れが15分程度発生しやす いため、通勤通学時間帯の循環を廃止。各団地からターミナル駅に直通させる。 十数系統と複雑だった泉パークタウン線は、高森・桂地区と寺岡・紫山地区の2系統に大別し、増便する。 早朝便の要望の強い向陽台線と東向陽台線は、始発時刻をそれぞれ現行より5−6分早める。 市バスと宮交が競合する虹の丘線は、市バスが4月3日のダイヤ改正で全面撤退するため、加茂団地線に1日8便の通学者向け系統を新設する。利用実態に合 わせ、加茂団地線(既設分)を1日当たり25便、将監団地線を8便減便する。 八木山動物公園線は全面的に時刻を改正し、等間隔運行にする。 |
仙台市
議会6月定例会は23日、代表質問を続行した。今年4月から実施した市バス路線の再編をめぐり、佐藤政一交通事業管理者は「利用状況を考慮しながら路線を
集約したが、一部時間帯や地域によっては混雑が生じたために増便した。今後も必要な対応をとりたい」と述べた。 市交通局は7月3日から一部で新ダイヤを実施し、予想外に利用者が増えた茂庭−JR仙台駅前、南光台−地下鉄旭ヶ丘駅など5系統6便で増便するほか、他 の路線でも臨時便を出したりダイヤを微調整したりする。七郷地区では小学生の下校用にバス1便の経路を一部変更する。 |
仙台市
交通局は4日までに、4月2日から実施する市バスの路線再編を発表した。新設は1路線で、昨年春に大規模な路線再編・ダイヤ改正を実施していることから、
今回は小幅な再編にとどまった。 新設されるには、地下鉄旭ヶ丘駅と台原駅を結ぶ東黒松線。これまで地下鉄駅への連絡便がなかった青葉区旭ヶ丘2丁目を経由し、平日20便、土曜・休日 10便を運行する。 JR仙山線愛子駅前広場が完成したの伴い、同駅発着の3路線は国道48号沿いから駅前広場へとバス停位置を変更。このほか6路線で、利用実態に即した運 行経路見直しや路線延長が図られる。 |
◇ ◇ 仙台市交通局が2000年4月に行った大規模なバスダイヤ改正から、1年余りが経過した。等間隔運行やコミュニティーバスの導入、大幅な路線の統合な ど、効率化と利便性の向上を図ったが、乗客数の微減傾向には歯止めがかかっていない。ダイヤ改正は現時点では、バスから遠のいた乗客を呼び戻す決定打と なっておらず、さらに踏み込んだ改革を求める声も出ている。 ◇ ◇ 「便利になった」 大改正は1999年7月の「バス活性化計画」に基づいて実施。約350あった路線数を260に減らす一方、総運行回数を110回増やし、日中の時間帯を 中心に等間隔でバスを運行するパターンダイヤを取り入れた。 泉区の泉ビレジなどと市中心部を結ぶ通勤快速バスや、泉区南光台団地内を循環して地下鉄旭ヶ丘駅に接続する小型コミュニティバスも新たに導入した。 コミュニティバスを利用する宮城野区鶴ヶ谷の主婦(57)は「便数も多いし、均一料金なので便利になった」と話し、等間隔ダイヤについても「運行時間が 覚えやすい」と評価する。 理由まだ見えず しかし、乗客数は伸びていない。2000年度の乗り合いバス乗客数の前年同月比増減率は、1月は大雪の影響で前年を上回ったものの、ほかの月は減少し た。 市交通局輸送課の佐野公司主幹は@休日が1日増えると月の乗客が約3%減るA改正で総運行時間を2%減らしたB新しいダイヤの定着には1年から1年半か かる−などを挙げながらも「詳しく分析しなければ、微減の理由はわからない」と渋い表情を浮かべる。 市交通労組(斎藤貞雄委員長)の南城英明自動車部長は「等間隔運行の導入など評価できる点もある」とする一方、「ダイヤが利用実態に合っていない」と指 摘する。 市民の納得次第 「そもそも抜本的な改正とは言えないのではないか」と話すのは、東北大大学院情報科学研究科の徳永幸之・助教授(交通計画)。「バスの便数を大幅に増や すとか、渋滞緩和策で運行速度を地下鉄並みに近づけるべきだ」と主張する。 徳永助教授は、1つの方策としてバスレーンの活用を挙げる。「バスレーンに入る乗用車の取り締まりを強化し、渋滞の多い地域へと拡大する。ただ、マイ カーの締め出しを市民がどれだけ納得するかがカギになる」と指摘する。 全国のバス事業の不振は「乗客が少ない」→「バスの便数を減らす」→「さらに乗らなくなる」という悪循環が理由の1つとされる。利用者をつなぎ止めなが ら、思い切った増便を行うなど「便利なバス」を印象付けなければ新たな需要は掘り起こせない。市街地までの速さはもちろんだが、「いつでも気軽に」という バスの利便性があらためて問われている。 |
仙台市
交通局が23日までにまとめた2000年度の市バス路線の営業係数によると、53路線のうち黒字を計上したのは2路線にとどまったことが分かった。中に
は、100円の収入を上げるのに1000円以上かかる路線もあり、バス事業の厳しい経営環境を裏付けた。 営業係数は、100円の収入を上げるのに、費用がいくらかかるかを示す数値。例えば200の場合、100円を得るのに倍の200円がかかる計算となる。 営業係数が100を下回った黒字路線は、仙台空港と市中心部を結ぶ「特急空港線」の84と、市北西部の大型団地を抱える「泉ビレジ線」の97。黒字路線 は前年度の7本から大幅に減少した。残りの51路線は、営業係数が100を上回った。 路線は経由地が違う「系統」を束ねる。「泉ビレジ線」は、2000年4月の大規模なダイヤ改正で導入された北環状線・仙台西道路経由の「快速バス」の乗 車率が好調で、営業係数に反映したとみられる。 逆に営業係数が高い路線は、「余目線」の2367、「八ツ森線」の1361、「東黒松線」の1326の順。この3路線は100円の収入を上げるのに、 1000円以上かかった。 総費用を運賃収入総額で割った全体の営業係数は138。前年度の平均値130から8ポイント悪化した。 黒字路線が2路線にとどまったことについて、市交通局輸送課は「乗客の減少が続き、厳しい状態が続いている。人件費などを含めた一層のコスト削減と需要 喚起に努めていきたい」と話している。 2000年度仙台市バス営業係数の上位・下 位路線
|
仙台市
交通局は21日までに、自家用車を霞の目営業所(若林区)の敷地に置いて、バスに乗り換える「パーク・アンド・バスライド」を、10月に始めることを決め
た。 募集台数は20台。バスの定期券か毎月1万円以上のカード乗車券を購入することが条件で、一台当たりの利用料は月1000円。霞の目営業所は敷地に余裕 がある上、市中心部に向かう上り便が朝(午前7時―9時)は37本、夕方(午後5時―7時)の下り便は26本と多いことが、実施の決め手となった。市交通 局は「市中心部で駐車場を借りると月1万5000円から2万円かかる。バスを使った方が安い上、霞の目営業所は始発がほとんどなので座って通勤通学でき る。どんどん利用してほしい」とPRしている。 仙台市内ではバス1路線、地下鉄4駅で市の外郭団体やスーパーなどが主体になって「パーク・アンド・ライド」を実施している。市が主体になって実施する のは初めて。 募集期間は8月15日から9月16日までで、応募多数の場合は抽選で決める。 |
仙台市
交通局は13日までに、バス事業のうち宮城学院線と尚絅短大線を競合する宮城交通に移譲することを決めた。来年3月に実施する予定。 両路線では現在、平日で宮城学院線が市122便、宮城交通74便、尚絅短大線は市61便、宮城交通90便がそれぞれ運行されている。市交通局は、約1億 1000万円の収支改善効果を見込んでいる。 |
JR仙
石線に来年3月、小鶴新田駅(仙台市宮城野区原町苦竹)が開業するのに合わせ、市交通局は、扇町など市東部の「流通地区」で働く人の通勤用に同駅を起点と
する路線バスを開設する。同地区は公共交通機関の便が悪いためマイカー通勤の比率が高く、市内の交通渋滞の一因とも指摘されてきた。バスの便を向上させる
ことでバス通勤者を増やし、渋滞緩和にもつなげたい考えだ。 東部流通地区を走る路線バスは現在、いずれも仙台駅が起点。東西方向への移動を基本としたルート設定のため、南北約2キロに及ぶ流通地区をきめ細かく網 羅できていない。 新路線バスの運行区間は、小鶴新田駅と若林区卸町東5丁目付近を結ぶ約5.4キロのルート。流通・物流会社の営業所や工場、倉庫などが集中する宮城野区 日の出町、扇町地区を南北に結ぶ初の路線で、渋滞にも巻き込まれず職場にたどり着ける。 新路線のバス停数は14になる予定。既存路線とルートが重なる「勤労者体育館前」など7停留所はそのまま活用し、宮城運輸支局の西側を南北に貫く道路な どに7停留所を新設する。 新路線は「通勤バスとして利用してもらうことを強く意識した設定」(市交通局)といい、朝夕の通勤時間帯に限定して運行ダイヤが組まれることになりそう だ。 新路線開設に合わせ、仙台駅―霞の目営業所間を走る現行路線のルートも通勤バス強化策の一環として一部見直す。仙台駅を出て、市中央卸売市場近くの「卸 町四丁目北」停留所から右折し霞の目営業所に向かっているのを、通勤時間帯を中心に同停留所から左折するルートに変更。バスを北上させ、小鶴新田駅に向か わせる。 「卸町四丁目北」と小鶴新田駅の間にも停留所を2カ所新設することで、小鶴新田駅からは「日の出町、扇町」と「卸町」の2方向に向けての路線バスルート が確立される。 東部流通地区は仙石線苦竹駅とも近いが、同駅には路線バスの発着に必要な駅前広場がなく、「通勤バス」を走らせられなかった。 |
仙台の
ベッドタウン宮城県富谷町で29日から、マイカー通勤者に大型店駐車場からバスに乗り継いでもらう「パーク・アンド・バスライド(P&BR)」が始まる。
駐車場と仙台市地下鉄泉中央駅を結ぶバスの運行本数を3倍近くに増便し、バス、地下鉄への移行を誘導する。仙台に向かう車で込み合う将監トンネル(泉区)
付近の交通渋滞緩和を目指す。 <駐車台数は20台> 仙台圏では中山地区(泉、青葉区)や霞の目地区(若林区)でもP&BRが行われているが、バスダイヤの大幅増強と併せて実施するのは初めて。県と宮城交 通などが協力し、平日に限って実施する。バスへの乗り換え場所は、同町大清水の「イオン富谷ショッピングセンター(SC)」駐車場。SCの協力で駐車場内 にP&BR用の駐車スペースを20台分設ける。 バス便は大清水地区の住宅地から明石台団地などを経由して泉中央駅に向かう既存路線を活用する。起点のバス停を数百メートル延ばしSC駐車場内に移設。 大清水―泉中央を結ぶバスの運行本数を、現行の31本(一日当たり・往復)から86本へと約2.8倍に増やし、利便性を向上させる。 <最終便遅らせる> 深夜の帰宅者にも配慮し、泉中央駅発大清水行きの最終便の発車時刻を現在の午後8時52分から午前零時20分発へと延長。地下鉄の最終電車に乗っても P&BRを利用できるようになる。午後10時台以降に泉中央を出発する「深夜便」に限り、既存の新富谷ガーデンシティ(富谷町成田)線を活用、現在成田地 区止まりのバスの終点をSC駐車場まで延ばす。 <買い物の特典も> P&BRの利用は3カ月単位で、希望者は3カ月分の通勤定期券を購入する。SCでの駐車料金は定期代に含まれ、SCでの買い物特典も付けられるという。 P&BRを利用できるのは「富谷町など仙台以北に住むマイカー通勤者で、SCでバスに乗り換える人」(宮城交通)に限定。特典目当ての申し込みを防ぐた め、希望者に対する審査も行う。 当面は20台でスタートするが、希望者が多い場合は、SC以外に駐車スペースを設けることなども検討する。 県都市計画課は「ダイヤ増強と連動させたことと駐車場内にバス停を設けたことで、従来のP&BRに比べても利用しやすい。通勤にバスを利用する習慣がな かった人を誘導し、交通混雑の緩和につなげたい」と話している。 P&BRの申し込みは20日まで、宮城交通本社022(771)5310で受け付ける。 |
貸し切
りバスの愛子観光バス(仙台市)は5月10日から、仙台市青葉区錦ケ丘団地とJR仙台駅を結ぶ乗り合いバスを運行する。東北運輸局が9日、許可した。高速
バス以外の一般路線バス事業への新規参入は、2002年2月の規制緩和以降、県内で初めてで、1952年の宮城交通以来、52年ぶり。 運行系統は、錦ケ丘8丁目を起点に宮城総合支所や愛子駅、仙台西道路を経由して、仙台駅前が終点となる。往路15.7キロ、復路16.2キロ。所要時間 は約30分。錦ケ丘8丁目の始発が午前6時20分、仙台駅前の最終は午後8時半。平日は11往復、土日祝日は往路10回、復路9回運行する。運賃は錦ケ丘 8丁目から愛子駅までが180円、仙台駅までが600円。同路線の市バスは平日の2往復だけで、住民から増便の要望が出ていた。キロ当たりの運賃や停留所 の位置は市バスとほぼ同じで、車両6台も市バスの廃車を購入し、黄色と白で塗装し直した。 愛子観光バスの佐藤善一社長は「競争するのではなく、市バスを補完するコミュニティーバスとして地域住民の役に立ちたい」と抱負を語る。同社は95年に 設立され、高校のスクールバスや冠婚葬祭の送迎などの貸し切り事業を展開している。 |
朝の
ラッシュ時に渋滞する仙台市中心部の交差点で今年4月、路線バスを優先的に通過させる信号制御システムの運用が始まる。青葉区の県道仙台泉線と国道48号の一部区間が対象
で、宮城県警の協力を得てバスが接近すると青信号を長く、赤信号を短くする。市交通局は「ラッシュ時にもバスはスムーズに市中心部に入ることができる。バ
ス離れに歯止めがかかれば」と期待している。 新システムは、仙台市が進めるオムニバスタウン計画の一環で、正式名称は「公共車両優先システム」(PTPS)。2002年に国の補助事業に指定され、 渋滞緩和や環境負荷の低減を目指す。 対象区間は、青葉区の台原2丁目から東二番丁通・定禅寺通交差点ま での県道仙台泉線と国道48号(延長約3キロ)。バス専用レーンの規制と合わせて午前7―9時に実施する。 北側から市中心部に入る市バス約140台と宮城交通のバス150台に通信機を設置、道路沿いの14カ所に設置する感知器のデータを基に信号を制御する。 信号は青、黄、赤と一巡する時間内で、青と赤の点灯時間の割合をバスの走行状況に合わせて2―6秒の幅で調整する。県警交通規制課などによると、システム 運用による所要時間の短縮効果は対象区間が短いため、最大で数分程度にとどまる見通し。3月に試験を行い、4月1日に本格的に始める。 バス利用者はマイカーの増加などに押され、年々減少。2003年度の市バスの一日当たりの乗客は11万6800人で、前年度を約8600人下回った。シ ステムの効果について、市交通局は「個別の施策を数字で表すのは難しいが、サービスの向上につながるのは間違いない」と強調する。 オムニバスタウン計画では06年度、バスの位置情報を携帯電話やバス停に設置した表示器に送信する「バスロケーションシステム」の導入も予定している。 |
県道仙台泉線 勾当台通 2008.11 |
国道48号線 二日町付近 2009.7 |
仙台市
交通局と宮城交通(仙台市)は4月1日のダイヤ改正に合わせ、バス待ち中の利用客などに、バスの現在位置を知らせる「バスロケーションシステム」を仙台市
内の路線バスに導入する。東北では盛岡、山形、郡山各市など10カ所で導入しているが、県内では初めて。バス待ちのイライラを解消し、利便性向上を図る。 市交通局と宮城交通の路線バス計約1000台に衛星利用測位システム(GPS)を搭載。仙台市内ほぼ全域の市バス47路線と宮城交通バス32路線が対象 となる。 利用客は一部の停留所に設置する「接近表示器」で確認し、位置情報を入手する。また、パソコンか携帯電話で市交通局のホームページ(HP)にアクセスす る。 接近表示器は大学病院前や市立病院・福祉プラザ前、若林区役所前、地下鉄八乙女駅など公共施設の 近くで、乗降客数の多いバス停20カ所に取り付ける。接近しているバスの経由地・行き先、系統番号と現在位置を表示する。 HPでは、バスロケーションサービスの画面で、乗車するバス停と下車するバス停をそれぞれ入力。乗車するバス停の「1つ前を出ました」や「3つ前を出ま した」などと近くを走っているバスの現在位置を表示する。携帯電話でも最大5台分の情報が分かる。イライラ解消のほか、走行状況を把握することで、定刻運 行ができるよう次回以降のダイヤ改正の参考にする狙いもある。総事業費は約6億7500万円で、国、仙台市、バス事業者が3分の1ずつ負担する。市交通局 は「利用状況や市民の反応を見て、接近表示器を設置するバス停の数を増やすなどの対応を検討したい」と話している。 |
通勤の
マイカーを途中で路線バスに乗り換えて都心部に向かう仙台圏の「パーク・アンド・バスライド」が、ルートによって明暗を分けている。3ルートのうち、利用
が好調なのは1ルートだけ。路線バスの利用促進や渋滞緩和、地球温暖化防止を図る狙いで5年前に始まった事業だが、利便性が成否を左右している。 仙台圏のパーク・アンド・バスライドは、仙台市などが2001年に泉区のジャスコ仙台中山店の駐車場を利用して開始。03年10月には市交通局が交通局 霞の目営業所(若林区)を拠点にしたルートを新設。宮城県も04年3月、宮城交通と協力してジャスコ富谷店(富谷町)で始めた。 このうち、好調なのは霞の目営業所で乗り換えるルートだけ。21台分の駐車場は満杯で、いつも数人が空きを待つ状態だ。駐車場とバス停が近く、バスの本 数が多い上に、ほとんどが始発であるため座席の確保も容易なのが喜ばれている。月額1000円の駐車料とバス定期券か毎月1万円以上のバスカードを購入す るのが利用条件で、比較的安価なのも支持される理由という。若林区の男性(26)は「国道4号バイパスの西側から中心部に向かう道路は、朝夕の混雑がひど い。乗り換えた方が経済的でもあり、助かっている」と満足げに話す。 一方、ジャスコ仙台中山店のルートは、50台の枠に利用はわずか7台だけだ。バス定期券か5000円以上のバスカードと、毎月7000円分のジャスコ商 品券の購入が利用の条件。費用面では霞の目と大差ないが、市公共交通推進課は「バスが始発ではなく、必ずしも座れるわけではないのが不人気の理由」と分析 する。ジャスコ富谷店のルートも、20台分のうち7台しか埋まっていない。利用条件は3カ月分のバス定期券の購入だけ。事業スタート時にバス停を新設した ほか、市地下鉄泉中央駅と結ぶバスを大幅に増便、バスの最終発車時刻も遅くするなどサービス向上に努めたが、効果が表れていない。 市中心部に通勤する場合、泉中央駅から再度地下鉄に乗り換える煩雑さがネックになっている。県都市計画課は「パーク・アンド・バスライドが環境保全に寄 与することを粘り強く訴えていくしかない。バスの定時性をより高め、利用増を図っていきたい」と話す。 |
宮城交
通(仙台市)は9月10日から、仙台市青葉区の仙台駅前などと同市宮城野区の仙台港フェリーターミナル間を結ぶ路線「仙台港線」に3つの停留所を新設し、
運行便数をほぼ倍増させる。仙台港背後地に同12日、アウトレットモール「三井アウトレットパーク 仙台港」がオープンするのに合わせた措置。 新設する停留所は、JR仙石線の「中野栄駅」と、同駅とアウトレットを結ぶルート上の「出花団地」、「アウトレット仙台港」。路線の便数も平日47(現 行25)、土・休日44(現行17)に大幅増便する。仙台駅前―アウトレット仙台港間をノンストップで走る快速バス6便も土・休日に新設する。 |
仙台市
交通局は21日、市バス・地下鉄の利用促進策として、事業者が通勤定期券を一括購入すると実質的に割引になる制度と、雨の日に特定の路線を増便する「レイ
ニーバス」の運行を始めると発表した。 一括購入制度は11月から始める。事業者が通勤定期券を5人以上まとめて買う場合、購入額の5%を手数料という形で支払う。マイカー通勤を抑制し、乗車 人数が減っている市バス・地下鉄の利用を促す。事前の申し込みが必要で、10月1日から受け付けを開始する。「レイニーバス」は9月16日から、仙台管区 気象台の予報で、県東部地区の翌日午前中の降水確率が50%以上の場合、平日のみ運行する。 東北大と宮教大の学生が主に利用する工学部・宮教大線と動物公園循環線が対象。ともに午前中に2便を増便。工学部・宮教大線は宮教大前発仙台駅前行きの み、午後4―5時にも2便増やす。雨天時は通学時間帯に、バスに乗れない人が出る「乗り残し」が頻発していたため、4―7月まで試験運行した。その結果、 乗り残しは減ったと判断し、正式に導入を決めた。 |
仙台市
交通局は、市内5カ所に試験的に設置していた広告付きバスシェルター(屋根付きバス停)を本格的に導入する。2008年度末までに60カ所の新設を目指
す。「木町通小学校前(下り)」など、屋根の付いていないバス停を中心に市内全域に設置。屋根が白く、光が差し込んで明るくなるデザインを採用する。 市の条例で、ビルなどの壁面広告は全体の3分の1以下という許可基準がある。市の屋外広告物審議会が特例措置として、今年4―7月末まで5カ所の試験設 置を認めていた。条例改正はせず、新たに設置する60カ所も特例で認める。利用者を対象にしたアンケート(888件)で、導入した方が良いとの回答が 757件(約85%)に上ったため、7月末に開いた局内審査委員会で導入を決めた。 事業は、バス停の設置や管理を請け負う民間業者が、経費を広告費で賄う内容。市側は、バス停改築費として年約900万円を削減できる。市は10年後の 18年ごろまでに、約2100カ所のバス停の4分の1に当たる約500カ所に設置する計画だ。 |
仙台駅西口バスプール 2009.7 |
仙台駅東口バスプール 2009.7 |
泉中央駅バスプール 2009.7 |
泉中央駅コンコースにあるバスの電光時刻表 2009.7 |