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とはずがたりな掲示板 高速道路・地域高規格道路・自動車専用道路スレ

新新バイパス/新潟バイパス/新潟西バイパス
2012.5.2作成開始

 新新バイパス、新潟バイパス、新潟西バイパスは新潟都市圏を東西を約40kmに亘って貫く高規格の一般国道のバイパス道路である。全線が立体交差し、か つ片側2車線以上が確保されるなど一般国道の大規模バイパスとしては破格の規格で建設され、その交通量は全国のトップクラスに位置する。
 全国の道路好き≠ノは常に一目を置かれる存在であるこれら3バイパスは、完全に一体となって機能しており新潟都市圏を支える大動脈である。例えば西 広島バイパス岡 山バイパスも相当高規格な道路ではあるが、やはり新潟バイパスを中心とするこれら3バイパスが頭一つ抜けたバイパス界のリーダー≠ナあることは 衆目一致するところではないだろうか。

 新潟都市圏は全国の政令指定都市で唯一、JR線以外の民鉄や公営鉄道が存在しない都市圏で鉄道面からすると不便なイメージが強いが、自動車専用道路ネッ ト ワークから見れば地方の政令指定都市屈指の道路網を構築しており、それを基盤にバス網も発達していて道路交通が相対的に便利な都市と言える(まぁ、 鉄 道に関してはJR線が地方都市としては比較的凋密な路線網を築いているため、民鉄の経営が成立しにくかったという事情もありそうなので、決して鉄道が不便 な都市圏と一概には言えなさ そうだが・・・)。


に いがた土木構造物めぐり 第21回 新潟市の大動脈 新潟バイパス(土木学会関東支部新潟会)より
 新潟都市圏における新新バイパス・新潟バイパス・新潟西バイパスの重 要性は交通量から見ても明らかで、並行する日本海東北道の6〜10倍程度の交通量を捌いていることになる。
 そして立体交差によって信号を無くし、4〜6車線の高規格で建設されたからこそ、これら3バイパスはこれだけの交通量を支える能力を持っているわけで、 まさに先見の明があった公共事業と言えるだろう。

 また南北に走る栗ノ木バイパスや亀田バイパスも新潟バイパスよりは若干少ないものの大きな流動があり、両者が交わる紫竹山ICの重要性が自ずと分かる。
 そして現在、その紫竹山ICの北側では紫竹山道路や栗ノ木道路といった高規格道路が計画・事業中で、これらが完成すると新潟都市圏は東西と南北の両方向 に一般国道の高規格道路網が構築されることになり、実質的に都市高速道路を持つ都市と遜色ないレベルにあると言えよう。

 実際、新発田IC〜曽和ICの延長37kmという距離は、首都高速で言えば1号上野線の入谷ランプから都心環状線、1号羽田線、K1号横羽線を経由して 横浜駅西口ランプまでの38.4kmに匹敵する距離であり、同区間は基本料金で900円かかるが、新潟の3バイパスはもちろん無料であり、かつ制限速度も 首都高速より速いという水準である。新潟都市圏の住民は日常的にこのような高水準の道路を利用できる生活を享受できているのである。首都圏在住の一市民と しては、羨ましいとしか言いようが無い…。

 さて以下では、新新バイパスの新発田ICをスタートして、新潟バイパスを経由し、新潟西バイパスの曽和ICまでの走行風景を纏めている。

新新バイパス/ 新潟バイパス/新潟西バイパス

■新新バイパス(新発田IC〜海老ヶ瀬IC)

 新新バイパスの起点は海老ヶ瀬IC、終点は新発田ICで延長17.2kmである。国道7号(一部国道113号、345号が重複)のバイパス道路で、制限 速度はほぼ全線で70km/h(新発田IC付近のみ60km/h)。4車線化が完成している。
 沿線は新潟市及び新発田市の郊外または工業・港湾地帯といった風情で、田園風景や工 場・倉庫などが点在している。

新発田IC聖籠新発田IC聖籠IC蓮野IC大夫興野IC(ハーフIC)東港IC(ハーフIC)豊栄PA豊栄IC競馬場IC濁川IC一日市IC海老ヶ瀬IC新潟バイパス

▼沿革
年 月日
出  来 事
1977 年10月24日
海老ヶ瀬 IC〜競馬場ICが開通(暫定2車線)
1981 年12月14日
競馬場 IC〜東港ICが開通(暫定2車線)
1985 年12月27日
一日市 ICが開通
1986 年10月20日
海老ヶ瀬 IC〜競馬場ICが4車線に拡幅し完成
1988 年11月10日
豊栄PA (現、道の駅豊栄)が開業
1989 年09月16日
東港 IC〜新発田ICが開通し全線開通(東港IC〜蓮野IC4車線、蓮野IC〜新発田IC暫定2車線)
競馬場IC〜東港ICが4車線に拡幅し完成
1994 年11月xx日
聖籠IC が立体化(引き続き暫定2車線)
2002 年05月xx日
蓮野 IC〜新発田ICが4車線に拡幅し完成、全線完成
2002 年05月26日
聖籠新発 田ICが開通
2008 年03月17日
新発田 IC高架橋の新潟方向が開通
2009 年09月15日
新発田 IC高架橋の村上方向が開通
Wikipediaよ り作成

▼新発田(しばた)IC


新発田IC 2010.8
▼新発田ICの工事が一部完了  (2008 年3月17日『新潟日報』

 新発田市の国道7号新新バイパス・新発田インターチェンジ(IC)の立体化工事が一部完了し、17日午前11時半から新潟方向が開通した。同IC周辺で は朝夕に慢性的な渋滞となっており、地元にとっては待ちに待った供用開始。開通に先立ち、同日午前に同市内で関係者らを集めた記念式典が行 われた。

 開通するのは、聖籠町三賀から新発田市舟入町3までの約1.3キロ。2003年度から工事を進めてきた。国土交通省新潟国道事務所によると、新潟方向の 整備にかかった工事費は約50億円。村上方向も合わせた全面開通は、09年度内となる見通しだ。

 同市の地域交流センターで行われた記念式典には国会議員や地元首長、国県の関係者や施工業者ら約80人が出席。同省北陸地方整備局の岡久宏史道路部長 が、「渋滞が大幅に緩和され、新発田地域の活性化にも寄与する事業だ。09年度の全面開通に向け鋭意取り組みたい」などとあいさつした。

▼聖籠新発田(せいろうしばた)IC


聖籠新発田IC 2010.8
 聖籠新発田ICから新潟市の中心部最寄りの新潟亀田ICまで日本海沿岸 東北自動車道を経由して行くこともできるが、有料で ある上に片側1車線が続き、無料の新新バイパスと新潟バイパ スは片側2車線以上が確保されてい ることと比べると明らかに不利で、新新バイパスや新潟バイパスの混雑を避けられるという面で存在意義を見出している感が強い。

▼聖籠(せいろう)IC


聖籠IC 2010.8

▼蓮野(はすの)IC


蓮野IC 2010.8

▼大夫興野(だいぶこうや)IC/東港(ひがし こう)IC


東港IC 大夫興野ICに続き、新潟方面の流入のみの ハーフIC 2010.8

▼道の駅 豊栄(とよさか)


道の駅 豊栄 2010.8
 一般国道としては全国で初めて情報ターミナルを備えたPAとして誕生し、1993年4月に「道の駅」制度が発足した際に、日本の「道の駅 発祥の地」と 認定された。

▼豊栄(とよさか)IC


豊栄IC 2010.8

▼競馬場(けいばじょう)IC


競馬場IC 2010.8

▼濁川(にごりかわ)IC

競馬場ICから濁川ICにかけては並木が印象的 2010.8

濁川ICの手前付近 この付近から海老ヶ瀬ICにかけてカーブが連続する 2010.8


濁川IC 2010.8
 前述の通り阿賀野川大橋を挟む濁川IC〜一日市IC〜海老ヶ瀬間はカーブが続くため線形が悪く、また長大橋にありがちな交通集中も見られるため、終日混 雑傾向にある。この日も競 馬場ICから濁川ICに近付くとクルマの流れが滞り、軽い渋滞を引き起こしていた。

阿賀野川大橋(L=903m) 阿賀野川大橋の前後では 本線に沿って歩道が出現するので、
些か驚く。実際に利用する歩行者や自転車はどの程度いるのだろうか? 2010.8

阿賀野川を渡ると歩道は速やかに築堤を下る。自動車専用道路ではないことの証がこの
歩道の存在である。 2010.8

▼一日市(ひといち)IC


一日市IC 2010.8

▼海老ヶ瀬(えびがせ)IC


海老ヶ瀬IC 2010.8
 海老ヶ瀬IC以西は新潟バイパスとなるが、特にそのことを示す標識等は見当たらない。

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