index へ  圏央道へ  R16へ 外環へ 中環へ
とはずがたりな掲示板へ 同 高速道路スレへ  都 市計画道路スレへ
2009.02.27作成 2013.10.13修正
核都市広域幹線道路(東京第2外廓環状道路)

幻の環状道路を追う。横浜・立川・所沢・さいたま・越谷・柏・千葉等の業務核都市を結ぶと云う意味で付けられたそうだが,元々の名前第2東京外かく環状道 路(第2外環)では都議会で凍結決議をかまされる等長らく公害道路として嫌われ続けた外環の悪いイメージから逃れる為でもあるようだ(第三外環は圏央道となった)。自民党の土建屋ばら まき至上主義の道路行政が,最重要な外環の建設への努力を抛棄し計画の侭放置し国家と国民に与えた損害は莫大なものがあるが,此処に至って漸く事業が動き 出したのは結構な事である。国家100年を案じるならその次ぎの重要施策に目を向けねば成るまい。
となると3環状の次はこれと内環であろうし此処に纏めてみる。但し福島の原発事故以降,「核」都市の字面が面白くなくなったのも事実である。。定着しない核幹道の名称は抛棄して新しい名称を考える時期に来ているのかも知れない。

東京圏の広域幹線道路網

ソース:http://www.metro.tokyo.jp/INET/KEIKAKU/SHOUSAI/DATA/70BAH400.JPG
更に3環状マップに核都市広域…以下冗長であるので核幹道と略す,を重ねて描いて見た(千葉環状道路も含む)。本来第三外環であった圏央道と外環の恰度中 間点でバランスが取れ ていることが直ぐ判る。(圏央道の茨城部分への過剰な迂回や論外な東金-木更津経由も第二外環あってことで有ることが判る。)


目次
横浜立 川所沢・入間さいたま─越谷─流山─鎌ヶ谷八千代千 葉




<横浜付近>
高速横浜環状北線



高速横浜環状北西線


横 浜青葉ICがあからさまにJct形式で造られていたのはこの計画の為であった様だ。

ただ横浜青葉以遠は立川よりも稲城大橋方面へ伸ばした方が短くて済みそうである。。此処に繋がれば稲城大橋で中央道に入らずとも調布保谷線(と保谷朝霞線)を通じて関越道更にはR254榎木ガード迄繋ぐことが出来る。
また稲城大橋の本来の構想での接続先の川崎縦貫道は稲城大橋方面を止めて外環の計画と統合すればよい。外環の東京臨海方面への連絡は将来の第三京浜の都心延伸で考慮すればよい。
また横浜⇔立川方面の高速ネットワークは構想中の横浜多摩幹線(R16東京環状のバイパスという記述も見かけるけど。。)が対応するが,そもそも鵜野森・若松2の渋滞は核幹道の整備 を待てる程悠長な状況ではない筈で鵜野森は鵜野森で至急立体交叉化に着手すべきである。都市計画主体の地位を得た政令指定都市相模原であるがちゃんとして欲しい所。

立川市付 近>
wikiに拠ると立川市内で用地が確保されと書かれているがr153 立川昭島線の40m道路がそれっぽい。
立 川市都市計画図の立川都市計画道路3・1・34が其れに相当する。
南側はr29新奥多摩街道以南は20mとなって日野方面へ繋がり,北側は計画では新五日市街道迄延びてで途切れ て居り其処迄幅員40m計画である。
現道はr7五日市街道で終わっている。新五日市街道から北側は都市計画は空白である。


周辺の拡大図に構想予定線をトレースするとこの様な感じになる。


日野市の都市計画(此 処参照)
青線が核幹道構想予想線で赤線が中央道実線である。

残念ながら,特に準備はなされてない様子である。
中央道との予想交叉部拡大。


<所沢・狭山付近>
核都市広域幹線道路が トトロの森を破壊する!! …核都市広域幹線道路反対派のウェブサイト
予定図が載ってます。…よく見ると外側の圏央道の 予定線が関宿経由に成っているのが判る。矢張りキシローが境に捻じ枉げたんだなヽ(`Д´)ノ

立川~所沢の自然を壊すというなら取り敢えず埼玉東西道路とで名前を付けて圏央入間に繋げるとかどうであろう?
埼玉県は外環を一番始めに開通させた"見識"がある。首都高新都心線の開通で既に東京・神奈川・千葉に先んじて核幹道建設の第一歩を踏み出しているとも云えるけど。

多摩湖・狭山湖・三富・三芳辺りを通ると構想されているらしいことが判る。
建設に際しては慎重な取り組みが求められる区間と言えよう。圏央道の高尾山みたいになると厄介である。と云うかなるのが必至である。。(;´Д`)

狭 山市ウェブサイト ■道路・交通
>広域幹線道路としての核都市広域幹線道路構想の具体化に向けて、関係市町と連携して、要望活動を進めます。
との事。


ゆとりと チャンスの埼玉プラン(埼玉県5か年計画)(埼玉県の将来構想)の地区別計画,西部より。

古くは首都高3号線の渋谷や比較的最近のもの常磐線の万博中央(所謂ひたちの牛久だ。)やTXの守谷など駅直下・駅近隣と高速道路の交叉は良くあり,圏央 道もこの先大袋やふじみ野の駅直下を潜る計画の様だが,ここも駅直下を潜る様に描かれている。
所沢と入間の境という事は狭山ヶ丘か。

都 市計画上は狭山ヶ丘駅前からR463旧道上の狭山ヶ丘駅東口入口交叉点迄の標準幅員16m,延長660m,整備率100%の3・4・ 34号狭山ヶ丘駅東線があるのみである。16mでは地下に高速道路通すのは難しい?
西口側には埼玉県道223号狭山ヶ丘停車場線があってR463BPとは西狭山ヶ丘1丁目で交叉している。この辺の県道改良事業として着手してみよう♪
 
<埼玉県南西部>
ゆ とりとチャンスの埼玉プラン(埼玉県5か年計画)(埼玉県の将来構想)の地区別計画,南西部より。

ふじみの駅の直下を通る計画の様にも見える。

一応それっぽい都計道があるので其処の下に建設出来そうではある。

<さいたま付近>
首都高新都心線…核幹道の構想ラインに沿って造られたと云う。新大宮BPと第2産業道路の間を結んでいる。現在ではネットワーク性に欠けて,本来の埼玉県 内の東西交通の需要は皆無でさいたま新都心のアクセス道路に過ぎず,容量一杯であっぷあっぷのR16東京環状の宮前IC~岩槻ICやR463の浦和付近,外環の渋滞を 尻目にがらがらである。。せめて東に東北道浦和IC付近,出来れば西へR254富士見川越道路辺り迄先行的に延ばせないものか?
周辺の地図は↓。浦和ICの北側で接続が構想されているようだが,R463((都)浦和野田線)を含め,色々ポテンシャルはありそうな箇所ではある。。


    ゆとりと チャンスの埼玉プラン(埼玉県5か年計画)(埼玉県の将来構想)より。

どうやら大宮駅から新都心を経て浦和美園方向へ新交通システムでも整備する計画があるようで,それと併せて建設する事になろう。
現在R463の浦和IC付近は整備中の様であるが,気持ち北寄りか?
こんな感 じのpdfをアップしているウェブサイト(さい たま市にLRTを導入しよう!)も。

LRTではなくニューシャトルと共通の規格で作ったりすれば相互に便利になりそうであるけど。。規格の違う交通機関乱立させて乗り継ぎに高い運賃とったりすると却って客の伸びが悪いのでは無かろうか?

<埼玉県東部地域>
ゆ とりとチャンスの埼玉プラン(埼玉県5か年計画)(埼玉県の将来構想)より。
 
大袋駅付近で東武と交叉し,松 伏と吉川の市町域境付近で江戸川を渡るようである。
都市間主要道路である浦和野田線(R463)の整備がここらでは喫緊であると思われるが,圏央道(茨城西部区間)茨城南部連絡道(R354)と同 じように同時にやろうとしてどっちもなかなか出来ないと云う事が無いように望む。
東埼玉道路は一般部・専用部・地下鉄8号線を同時に整備するような形であり,楽しみである。

<大袋付近>
道路族内越谷市特集は下 記地図及びこちら参照。この内現在整備中の大袋駅西口線は核幹道の予定候補路線の様である。
勿論現段階では公式に何も決まって居らず,越谷市の資料には伸張にでらい太い帯で予定経路が設定さえている。

注目は"<・・・・>"で描かれた"道路ネットワークが必要な構想区間"である!
大袋から西側は核幹道の構想ルートと暗黙になされているが,東側も構想ルートの基礎となるであろう都市計画道路が構想されているのである。
核 幹道云々は兎も角,東側も駅前大通的な都計道を造った上で,大袋の地下をスルーする守谷トンネル的な道路を造ると兎角鉄道で分断されがちな市街地が一体化 し便利になるであろう。(せんげん台も駅の東西に整備された都計道があるが陸橋は駅直上ではなく一本南側の筋で,この東西に整備された都計道に直結されて いない。。)




【(都)大袋駅西口線】
越 谷市のウェブサイトに拠る基本スペックは以下の如し
越 谷都市計画道路 3・3・7号 大袋駅西口線
標準幅員 25メートル 延長 650メートル 駅前広場面積 4,000平方へ いほうメートル
都市計画決定日 当初 昭和43年5月10日 最終 平成8年5月10日
事業施行期間 平成12年10月17日から平成23年3月31日


早速11年1月に現地視察と洒落込んでみた。

盛んに工事が行われている大袋駅西口
11.1
大袋駅の跨線橋はまだ真新しい都市計画道路と不似合いな古い物である。。
11.1

大袋駅の南側から斜めに北西に向かう現在の大袋駅西側のメインルート(狭隘)との交叉部分。
11.1

同交叉部から西側を望む。だいぶ出来ている。
11.1

上地図の恩間付近ではほぼ完成。1車線塞いで暫定供用されている様である。東側駅方向を見る。
11.1

西側,西大袋方向を見る。道路敷地らしきものは延びるものの工事そのものは手つかずである。
11.1
途中空き地も散見されるがイマイチ道路用地かどうかは不明。

大々的に整備中の西大袋の土地区画整理地区へ向かう。
狭隘な住宅地を抜けるとr325へ出る。ここも最近改良されて元荒川沿いの狭隘な区間が綺麗な土地計画道路上に転移(上地図だと中途半端な区間のみ,恐ら く未だ県道未指定区間が最近開通した部分で有るように思われる)


調整池南側の建設中区間
11.1

新しく開通した部分。
11.1
新しくとは云ってもH22(10年)4月だから一年近く経ってはいる。
11.1

西終端部分。
11.1
越谷市の構想では此処から更に川を渡って西側迄都市計画道路の構想区間となっている。ビニールハウスがあるような農地で延伸は簡単っぽい。
11.1
勿論,地上区間に変に広い中央分離帯みたいな何か核幹道が地下を走ると云う事を示すものは何もない。
首都高のさいたま新都心区間みたいに地下区間で一気にR4の向こう側位迄飛び出す構想なのであろう。ちょっと遠い眼をして大宮方向を眺めてみたw
核幹道は西側→東側に向けてレポしているが,ここは大袋駅から西側へ向けて進んでいるので注意されたし。






<江戸川渡河> 
赤線… 核幹道の通過予定候補線たる(都)大袋駅西口線 橙線… 核幹道の大まかな構想ルート 青線…(都) 浦和野田線の未開通区間
黄 土色線…東埼玉道・地下鉄8号線 紫 線…地下鉄8号線

松伏の東側で東埼玉道などと交叉。(都)浦和野田線ともろ被りする。。どっちらゆうたら結構出来てる浦和野田線の整備を頑張って貰いたいものだけど。。

<流山~鎌ヶ谷付近>
流 山市の都市計画には都市計画道路3・1・1号東京第二外廓環状道路流山線(幅員40m)として決定済みであった。非常に心強い。

ところが…最近になって当該路線を廃止,起終点幅員などを変更してしまった。元々核幹道の計画は正式決定ではないから廃止ではないけど都市計画縮小と云う 事である。
可成りショック(´・ω・`)

柏市も東京第 2外廓環状道路柏線として都市計画決定済みである。
現地レポはこ ちら

松戸市根木内~柏市東山付近の谷地には都市計画上の線に沿って低利用の侭資材置き場等が続いている。平行して主要地方道のr57が走っている。



松戸市のウェブサイトから引用の都市計画図の当該部分の拡大。幅員40mの堂々たる規格である。



上の立ち退き容易であろう資材置き場や駐車場の写真と下の幅員分完備され整地された写真を見ると,流山~鎌ヶ谷の先行整備と流山以北は流山野田道 路,鎌ヶ谷以南は船取線との直結で野田~船橋の半環状道路の建設が出来そうな感じもしてくるが,実際はこの中間の南逆井・南増尾付近の建て込み具合はそれ なりに壮絶である。

柏市しいの木台~松戸市六高台には実際に側道が整備されている。

r281松戸鎌ヶ谷線(鮮魚街道)にぶつかって道路用地は終わる。


都市計画上は南逆井~鎌ヶ谷間は松戸都市計画道路3・1・2馬橋五香六実線として指定されていて,外環方面が順路という訳ではない。
馬橋駅前の唐突に立派な馬橋立体はこの超先行開通なのであるが,第2北千葉道として建設推進の要望もあるようだ。(千葉商工会議所連合会が出した県への 要望


た だレポでも書いたように南逆井・南増尾付近は相当に建て込んでしまったので建設はそれなりに難しいと思われる。外環のように半地下で環境帯を幅広くとる等 の施策が必要になろう。北千葉道の様に連続立体交叉ではない高規格道路をまず敷地の中心部に建設して両脇は環境路側帯とする等の施策が必要になるかも。北 千葉道が既に交通が逼迫して連続立体交叉の専用部建設に動いている(ソー ス)のだが向こうは100m道路だから出来たことでこっちは40mしかないので半地下が必須であろう。
また着工されてる外環が道路=公害という印象を逆に払拭してくれると良いのだけれど。。
いずれにせよ,北千葉道との交点である入道溜付近を境に計画はふっつりと消えてなくなってしまう。自動車専用道路ではなく一般道路として建設するならば船取線を改良して船橋迄直結してもいいし,r57のバイパスとして幕張方面を狙っても良さそうである。




<八千代付近>
R296成田街道は渋滞で悲惨な現状の道路の一つであるが,八 千代都市計画道路3・2・17号八千代中央線(こ こもしくはこ こ参照)がそのバイパスとして都市計画決定されているようである。

余りに遠大で今其処にある渋滞に全く役立たないのが日本の道路行政の欠陥である。少子社会は年金の仕組みには多大なマイナスの影響を与えるが,道路行政に 対しては遠大な高規格バイパスの建設を不急にし抜本的に解決するよりは小手先の弥縫策で何とか対処出来ると云う利点を生んだのである。しかし,この八千代 中央線が幅員(30m)から判断するに核幹道の想定経路であった可能性はあるのかも(例えば下図の紫線を都市計画すれば良い)。

この区間は鎌ヶ谷の市街を突っ切る必要があるので現代的な観点では現実的ではないかも知れないけど,詳しくはこ の辺こ の辺参照。ただ米本から千葉よりは該当する都計道なし。あほ毛の様に米本から東へちょろっと整備され たR296のBPもどうやら2車線の様である・・。

で,ご 教示して貰った所 に依ると,八千代市としてもこれまでの旧第二外環の流れを汲むルートは一旦破棄して別にルートは構想中の様である。ここを高速道路でと云うプランは既に廃 止で確定で有るが折角あんな広々した敷地も確保されてる区間もあるんだし,入道溜で北千葉道と接続し,馬橋へ第二北千葉道を岐(わ)け,常磐道の流山IC に至る旧東京第2外環道を平凡な4車線道路でも良いから実現して欲しい所である。入道溜以南は浦安鎌ヶ谷線や船橋取手線との連係強化や北千葉道の建設でな んとか成る(なんとでもなる?)筈である。

印西市と八千代市の市境を走る風に描かれているが市境には神崎川という川が流れているのでそれにそって建設という事になるのであろう。

以上から期待を込めて推論すると,東京第2外環由来の計画は一旦白紙に戻して仕切り直しである。何十年も昔の凍結された計画は色々その後の都市化で現状から乖離し一旦白紙に戻して,構想段階の核幹道は現代的なルートを一から検討し直されてる段階の様である。
但し,つくば方向から幕張方向へ千葉NTをちょっ切って計画されている幕張筑波道路(幕張千葉NT線)があるし,核幹道はとりま埼玉県の東西部分を建設し,埼玉県から千葉側は千葉柏道路幕張筑波道路など を経由して環状道路が完成したと云う形が出来れば十分な気がする。

とまれ常磐道流山IC付近からR6や(と)東葛BPと交叉して北千葉道の入道溜(北千葉道船取線浦安鎌ヶ谷線等の交通の結節点である)迄連絡出来れば渋滞が続くR16の救済には可成りなる。浦和野田線と結べば第2東京環状となりうるから高速道路は兎も角4車線道路でも作って欲しい所・・。

(2015.6追記)
さて2016(平成28)年度の千葉県の作成した『国の施策に対する 重点提案・要望』に拠ると以下の様な地図が掲げられている。
核幹道らしき道路が千葉柏道路と常磐道の交叉付近(新利根橋付近?)から四街道付近にR16に併走して描かれているのが判る。合理的だった案だと思われる千葉柏道路の手賀沼越えを葬り去っ船取線を大型車通行禁止にしているセルフィッシュな我孫子市をどうやって抜ける か不明だし,そもそも地図の精度もイマイチだけど(1)野田橋付近に至った核幹道を江戸川に沿って常磐道流山IC迄南下させて流山(江戸川)~利根川迄核幹道と共 有するか(2)野田橋から真っ直ぐに東へ伸ばして千葉柏道路に接続して我孫子迄千葉柏道路と共有する計画なのかも知れない。この2案だったら(2)の方が 良いな。でも(2)にするくらいなら核幹道建設は北千葉道以南に抑えて,我孫子~北千葉道交叉は千葉柏道路と幕張筑波道路経由にすれば十分かもしれぬ。
ソース:千葉県





<千葉付近>
下図右上に核幹道の構想線が記されている。ほぼ四街道市域で東関東道からほぼ真北に分岐する構想の様だ。
千葉環状道路が先に出来たりすると横浜青葉IC状のJct対応型のICとなるやもしれぬ。

千葉市に係わる広域幹線道路網

上の議論を重ねるに,核幹道(紫線)・千葉茨城道路(橙線)・千葉環状道路(緑線)を書くとこんな感じか。


戻 る